西銀座ダイヤモンドコース

西銀座ダイヤモンドコースは、北アルプス山麓の折立登山口を起点とし、太郎山、黒部五郎岳、三俣蓮華岳、双六岳を経由して西鎌尾根を通り、槍ヶ岳へと至る登山ルートの名称です。三俣蓮華岳では裏銀座縦走コースと合流します。

一般的には「ダイヤモンドコース」と呼ばれることが多いですが、「西銀座縦走コース」や、単に「西銀座」と呼ばれることもあります。ただし、「西銀座」というキーワードでの検索では登山ルートとしての情報が少ないのに対し、「ダイヤモンドコース」では多くの登山記録が見つかることから、より一般的な名称であると考えられます。

表銀座縦走コースや裏銀座縦走コースと比較すると、コース名としての知名度はやや低いものの、尾根伝いの縦走路として人気があり、登山ツアーなどでもよく利用されています。

このコースの特徴は、折立登山口から槍ヶ岳までの距離が表銀座や裏銀座のコースよりも長いものの、尾根の急登や鎖場、ガレ場などの難所が少ないことです。広い稜線歩きが中心となるため、比較的初心者向けのコースと言えるでしょう。ただし、太郎山から黒部五郎岳、三俣蓮華岳から双六岳の間は、なだらかで広い稜線上の道が続くため、途中の分岐（神岡新道など）に注意が必要です。荒天時や濃霧時には迷わないように注意が必要です。

コース上の主な山々
太郎山 (2,373 m)
北ノ俣岳 (2,661 m)
黒部五郎岳 (2,840 m)
三俣蓮華岳 (2,841 m)
双六岳 (2,860 m)
樅沢岳 (2,755 m)
槍ヶ岳 (3,180 m)

コース上の主な山小屋
太郎平小屋
黒部五郎小舎
三俣山荘（裏銀座縦走路に位置し、西銀座ダイヤモンドコースからはやや離れています）
双六小屋
槍ヶ岳山荘

関連項目
北アルプス
表銀座
裏銀座
槍ヶ岳

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