西黒森

西黒森の魅力

西黒森（にしくろもり）は愛媛県西条市と高知県いの町に位置する美しい山であり、その標高は1,861メートルです。この山は四国山地の西部、石鎚山脈の一部であり、四国百名山にも選定されています。非常にアクセスが良く、南側には瓶ヶ森林道が通っており、登山者は容易に山頂に立つことができます。

アクセスの便利さ

瓶ヶ森林道は西黒森の南側を通っており、山頂へのアクセスが整備されています。この道を利用すれば、西黒森だけでなく、神鳴池（かんならし）、自念子ノ頭（じねんごのかしら）、東黒森（ひがしくろもり）などの周辺の名所へも簡単に訪れることができます。

神鳴池とは

神鳴池は、西黒森と自念子ノ頭の間に位置し、標高1,580メートルの場所にあります。かつては水が湧き出て吉野川の源流とも言われていましたが、今は干上がっています。この池は中央構造線と御荷鉾構造線の間にあり、古期崩壊によりできることとなった大亀裂で形成された自然の池です。かつては「おも池」と呼ばれ、深い池でフカモミの大木が生い茂る場所でした。

この神鳴池には、地元の村人たちの間で語られる伝説があります。それは、ある夏の日に村人たちが雨乞いをするために祈祷師芳太夫を呼んだときの話です。芳太夫が行う祈祷の最中、池の主とされた蜘蛛が現れ、蜘蛛の糸を芳太夫に巻きつけました。彼はその糸をブナの大木に付け替えたところ、大木は大きな音を立てて沈んでしまいました。その後、芳太夫が池の中心に石を投げ入れると、石は沈んでいき、以後村人たちは神鳴池に近づかなくなったというのです。この伝説が、神鳴池の神秘的な雰囲気を生み出しています。

自念子ノ頭と東黒森

自念子ノ頭は標高1,701.8メートル、東黒森は標高1,735メートルの山で、どちらも西黒森と同様に自然の美しさを堪能できます。特に自念子ノ頭は、周囲の景観が素晴らしく、登山愛好者にとって訪れる価値があるスポットです。

周辺の山々

また、西黒森広域には堂ヶ森や二ノ森、石鎚山、岩黒山、伊吹山、子持権現山、瓶ヶ森など、魅力的な山々が連なっています。これらの山々を巡るトレッキングコースは、自然愛好者にとって贅沢な体験となるでしょう。クリーンな空気と美しい景観が織りなすこの地域は、都会の喧騒から離れ、心を癒すひと時を与えてくれます。

まとめ

西黒森はその美しい山容と、周囲の自然環境の豊かさによって、多くの人々に愛され続けています。神鳴池の伝説や歴史も加わり、訪れる人々に特別な体験を提供しています。この場所で四国の自然を満喫し、登山の楽しみを感じることができるでしょう。

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