親方町

親方町（おやかたまち）

親方町は青森県弘前市に位置する地名であり、歴史ある町としての魅力を持っています。弘前市の中央部にあたるこの地域は、江戸時代から続く町並みを保持しており、現在も昔の面影を感じることができます。郵便番号036-8191で、2017年の時点で76人、53世帯が住んでいます。

地理

親方町は青森県道28号岩崎西目屋弘前線の終点に位置し、土手町や新鍛冶町から元長町への道筋に沿った形で広がっています。この地域は、特に元長町に向かって坂があるため、地形的な特性も持っています。北側は元寺町や一番町、北東部は土手町、東部は新鍛冶町、南部は鍛冶町と本町、西部は元長町と接しており、それぞれの町と隣接しています。

歴史

親方町の歴史は江戸時代にさかのぼります。弘前城の築城時には、現在の下白銀町から元大工町の間に東西に延びる町並みが形成されており、当時ここは主要な地域でした。正保3年（1646年）には町屋としての町割りが行われ、慶安2年（1649年）には親方町が形成され、商家が集まる様子が描かれています。

延宝5年には火災が発生し、この地域と隣接する塩分町が全焼し、侍屋敷や商家が失われました。その後も地域の発展が続き、元禄6年（1693年）には商人町として繁栄し、享保4年頃には現在の町域が形成されることとなります。時代の流れとともに、町屋や商業施設が変化し、明治初年には飲食店や小売店が活況を呈しました。

地名の由来

親方町という名称は、現在の下白銀町の追手門近くに位置していた町年寄の松井家や松山家に由来するものと考えられています。町年寄を「町親方」と称したことが、この名前の由来となっています。

施設

親方町には医療、商業、金融の多様な施設があります。医療面ではすぐれた診療を提供する征木内科医院があり、地元の人々に親しまれています。商業施設としては、オザキフローリストや弘前倉庫株式会社、さらにはローソン弘前親方町店などがあります。

金融機関も充実しており、青森みちのく銀行の支店が地域の経済を支えています。

教育

親方町に住む子供たちは、市立小・中学校へ通うことができ、その学区は地域全体に広がっています。

交通

地域の交通は弘南バスが中心で、弘前駅から金属団地・桜ヶ丘線に直通するバスが運行されており、青森銀行前の停留所からアクセス可能です。

まとめ

親方町は、歴史的背景と地域社会の結びつきが感じられる町です。地名の由来や地域の特徴、提供される施設は、まさにこの町の魅力を語る要素です。現代の生活と歴史的な遺産が調和しているこの場所は、多くの人々にとって温かい故郷となっています。

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