誓い (スタイリスティックスの曲)

スタイリスティックス「誓い (You Make Me Feel Brand New)」：愛と感謝を込めた永遠のメロウ・ソウル

「誓い」（You Make Me Feel Brand New）は、フィラデルフィア・ソウルの名グループ、スタイリスティックスの代表曲の一つです。1973年のアルバム『ロッキン・ロール・ベイビー』に収録された後、1974年にシングル・カットされ、世界的な大ヒットを記録しました。

楽曲の背景と魅力

この楽曲は、トム・ベルとリンダ・クリードという黄金コンビによって制作されました。作詞を担当したリンダ・クリードは、作曲家であり音楽パートナーのトム・ベルに対して深い信頼と友情を抱いており、彼との出会いによって新たな自分に生まれ変わったような感謝の気持ちを歌詞に込めたと言われています。

リード・ボーカルは、甘く切ないファルセットが魅力のラッセル・トンプキンス・ジュニアが担当。冒頭部分では、エアリオン・ラブの深みのあるバリトン・ボイスが楽曲に奥行きを与え、二人の歌声の掛け合いが、この曲の大きな魅力となっています。ゆったりとしたテンポと美しいメロディーは、クワイエット・ストームの源流の一つとも評されています。

世界的な大ヒットと影響

「誓い」は、全米ビルボードシングルチャートで2位、R&Bチャートで5位を記録。イギリスの全英シングルチャートでも2位を獲得するなど、スタイリスティックスの楽曲の中でも最大のヒット曲となりました。その美しいメロディーと普遍的なテーマは、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。

数多くのカバー・バージョン

「誓い」は、ベイビーフェイス、シンプリー・レッド、ロバータ・フラック、ジョニー・マティスなど、ジャンルや世代を超えた数多くのアーティストによってカバーされています。日本でも、山下達郎がアカペラでカバーしたことで知られています。以下は、主なカバー・アーティストの一覧です。

ペギー・リー（1974年）
オフ・コース（1974年）
ジミー・キャスター・バンチ（1975年）
ノーマン・コナーズとスターシップ・オーケストラ（1977年）
リサ・ラウリン（1978年）
ベイビーフェイス（1986年）
山下達郎（1986年）
ミーナ・マッツィーニ（1987年）
Original Love|Original_Love（1988年）
ロレイン・マッケイン（1990年）
ロバータ・フラック（1991年）
B・J・トーマス（1992年）
田原俊彦（1994年）
フィフス・ディメンション（1995年）
レジーナ・ベル（1995年）
Folder feat. Daichi（2000年）
[池森秀一]（2001年）
シンプリー・レッド（2003年）
小柳ゆき（2003年）
エイミー・アダムス（2004年）
ボーイズIIメン（2004年）
稲垣潤一（2004年）
ジョニー・マティス（2008年）
ロッド・スチュワート feat. メアリー・J. ブライジ（2009年）
ラリー・カールトン（2011年）
弘田三枝子（2013年）
ロニー・ミルサップ feat. マンディー・バーネット（2014年）
サイラス・チェスナット（2017年）

サンプリング

「誓い」のメロディーは、他の楽曲にもサンプリングされています。

ヤング・ジョック feat. スヌープ・ドッグ&リック・ロス「Brand New」（2007年）
ライフ・ジェニングス feat. T.I.「Brand New」（2008年）
* マーマー・オソ (Marmar Oso)「You Do」（2019年）

スタイリスティックスの「誓い」は、美しいメロディーと心に響く歌詞で、時代を超えて愛される名曲です。まだ聴いたことがない方は、ぜひ一度、その感動を体験してみてください。

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