諫早一学

諫早一学（いさはや いちがく）

諫早一学は、1827年（文政10年）に肥前国佐賀藩で生まれ、1895年（明治28年）に69歳で亡くなった武士です。江戸時代後期には佐賀藩の家老を務め、諫早鍋島家（諫早氏）の16代当主でもありました。また、明治時代には貴族院議員も務めました。

生涯

1827年（文政10年）10月21日、12代諫早邑主・諫早茂洪の四男として誕生しました。後に、鍋島直与の長女・婉（明照院）と結婚しました。

1862年（文久2年）、甥である15代邑主・諫早武春が16歳で亡くなったため、家督を継ぎ16代邑主となりました。当時の邑主は佐賀藩の家老を代々務めており、一学もその職責を担いました。

幕末の動乱期には、尊王運動に身を投じました。明治維新後には、佐賀の乱や西南戦争といった士族の反乱が起こりましたが、一学は旧佐賀藩士を率いて政府軍を支援し、反乱の鎮圧に貢献しました。

実業家としての顔も持ち、1884年（明治17年）には諫早銀行の設立に中心人物として携わりました。

1890年（明治23年）9月29日には、貴族院の多額納税者議員に選出され、政治の世界でも活躍しましたが、1892年（明治25年）10月7日に議員を辞職しました。

1895年（明治28年）に亡くなりましたが、士族の反乱を抑えた功績が認められ、養嗣子である家崇（諫早茂孫の長男）が、1897年（明治30年）に男爵に叙せられました。

栄典

1887年（明治20年）12月27日 - 銀製黄綬褒章を受章。
1895年（明治28年）12月13日 - 従五位に叙せられる。

まとめ

諫早一学は、武士としての責務を全うするだけでなく、新しい時代を切り開く実業家、そして政治家としても活躍した人物でした。激動の時代を生き抜き、その功績は後世に語り継がれています。

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