谷口義幸

谷口 義幸

谷口 義幸（たにぐち よしゆき）は、1943年（昭和18年）5月6日にこの世に生を受け、2017年（平成29年）1月8日にその生涯を終えた日本の政治家です。彼は、宮崎県日南市の市政において重要な役割を果たしました。

その学歴は、地元の宮崎県立日南高等学校を卒業後、岡山大学農学部へと進み、そこで専門的な学びを深めました。大学卒業後、彼は直ちに政治の世界に入ったわけではありません。

公の場での活動の前に、彼は衆議院議員の公設秘書として15年という長期間にわたり職務を遂行し、政治の仕組みや実務について深く学びました。その後は、学生を支援する事業を展開する民間企業にて勤務し、異なる分野での経験も積みました。

彼の政治家としてのキャリアは、2004年（平成16年）の旧日南市長選挙への立候補から始まりました。この選挙で当選を果たし、同年7月20日に第15代の旧日南市長に就任しました。市長としての最初の任期を経て、2008年（平成20年）6月29日に執行された同市長選挙において、再び信任を得て2期目の当選を果たしました。

市政が新たな局面を迎えたのは、2009年（平成21年）のことです。同年3月30日、従来の旧制の日南市が、近隣の北郷町および南郷町と合併し、新しい日南市が誕生しました。この大規模な合併に伴い、新しい市のリーダーを選出するための日南市長選挙が同年4月26日に実施されました。谷口氏はここに立候補し、激戦を制して当選。合併後の新しい日南市の初代市長として、新たな市政運営を担うこととなりました。彼はこの初代市長として一期を務めました。

2013年（平成25年）4月14日に執行された次期日南市長選挙にも再選を目指して出馬しましたが、惜しくも前宮崎県職員であった崎田恭平氏に敗れ、その職を離れることとなりました。

公職を退いた後、2017年（平成29年）1月8日の午後7時頃、日南市内の自宅近くにあるJR日南線の踏切を渡っていた際に、不幸にも宮崎発志布志行きの普通列車と接触する事故に遭い、帰らぬ人となりました。享年73歳でした。

谷口義幸氏は、長年にわたり日南市の発展と市民生活の向上に尽力し、特に市町村合併という歴史的な転換期において市政の舵取りを担った人物として、その功績が記憶されています。

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