谷田正躬

谷田正躬について

谷田正躬（たにだ まさみ、1931年1月 - ）は、日本の外交官です。岡山県出身で、東京大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。

外交官としてのキャリア

谷田氏は、外務省入省後、様々な要職を歴任しました。初期には、在ベルギー日本国大使館で三等書記官、二等書記官を経験し、外務省条約局条約課首席事務官などを務めました。その後、外務省経済局中近東課長、国際経済課長を経て、在レバノン日本国大使館一等書記官として海外勤務を経験しました。

その後も、在フランス日本国大使館一等書記官、ユネスコ日本政府代表、外務省経済協力局経済協力第1課長、外務大臣官房領事移住部外務参事官などを歴任し、国際的な舞台で活躍しました。

1976年には在ベルギー日本国大使館参事官となり、1979年には欧州共同体日本政府代表部が開設されると、同臨時代理大使（参事官）に着任しました。同年には、リオ・デ・ジャネイロ総領事にも任命され、外交官としてのキャリアを積み重ねました。

1983年には、外務大臣官房領事移住部長に就任し、その後、1985年にはブルガリア国駐箚特命全権大使、1990年にはヴァチカン国駐箚特命全権大使として、それぞれの国で日本を代表する重要な役割を果たしました。

退官後の生活と事件

1994年に外交官を退官した後、谷田氏はギリシャ人の妻と共にギリシャ共和国のエヴィア島アマリントスに移住しました。

2008年、谷田氏の次女が自宅で変死体となって発見されるという痛ましい事件が発生しました。この事件で、谷田氏は殺人罪の被疑者として起訴されましたが、2010年にアテネの裁判所で無罪判決が出されました。


谷田正躬氏は、長年にわたり日本の外交に貢献し、その後の人生では予期せぬ出来事に遭遇しましたが、そのキャリアと人生は、多くの人々に様々なことを考えさせる出来事と言えるでしょう。

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