豊富駅 (苗栗県)

豊富駅について

豊富駅（フォンフーえき、ほうふえき）は、台湾北西部の苗栗県後龍鎮に位置する、台湾鉄路管理局（台鉄）台中線の駅です。この駅は、区間車のみが停車する比較的小さな駅ですが、隣接する台湾高速鉄道（高鉄）苗栗駅への乗り換え拠点として重要な役割を担っています。

歴史

豊富駅の歴史は、1903年に後壠駅として開業したことに始まります。その後、1920年に後龍駅と改称されましたが、1922年には海岸線の開通に伴い、北勢駅に改称されました。現在の駅名である「豊富駅」となったのは1967年で、これは北勢（Pak-sì）という音が、閩南語の「縛死（Pa̍k-sí）」に似ており、縁起が悪いとされたためです。

長らく無人駅（招呼駅）だった豊富駅ですが、2016年の台湾高速鉄道苗栗駅との接続工事に伴い、新駅舎に移転し、有人駅（簡易駅）として再スタートしました。これにより、駅の利便性は大幅に向上し、将来的な三等駅への昇格も視野に入っています。

駅構造

現在の豊富駅は、相対式ホーム2面2線の半高架駅です。将来的に2面4線の島式ホームに改良できるよう準備されています。旧駅舎は地上駅舎で、地下道を通じて各ホームと連絡していました。新駅舎は、旧駅から北へ約500m離れた場所に位置し、地上駅舎の上にホームがある構造で、エレベーターが2基設置されています。

駅の擁壁は、地元の陶業と客家民家を象徴する赤レンガ風のデザインが採用され、駅舎と独立して建てられた鉄骨製の装飾も、陶業にちなんだ白石灰の色で塗られています。この装飾にはアブラギリがあしらわれており、パブリックアートとしての役割も果たしています。

のりば

豊富駅のホームは、以下の通りです。

駅出口

駅の出口は東西両側に設けられています。

西側出口: 90メートルの屋根付き連絡通路を通じて、高速鉄道駅と直結しており、乗り換えが非常に便利になりました。以前は、直線距離で約500m、公道で700mも離れており、徒歩で10分以上かかっていましたが、現在はスムーズな乗り換えが可能です。
東側出口: ロータリーがあり、自動車42台と2輪車108台を収容できる駐車場、60台分の駐輪場、バス乗り場が整備されています。

駅周辺

豊富駅周辺には、以下の施設があります。

台湾高速鉄道苗栗駅
客家円楼（福建土楼様式の建築物。ビジターセンターとイベント会場として利用）
台72線造橋IC
台13甲線
県道126号
富田国小
後龍渓
北勢渓

利用状況

豊富駅の年別利用推移は、以下の通りです。利用者は年々増加傾向にあります。

[ここに年別利用推移の表やグラフを表示するスペースを設ける]

隣の駅

豊富駅の隣駅は、以下の通りです。

台湾鉄路管理局

* 台中線（山線）：造橋駅 - 豊富駅 - 苗栗駅

まとめ

豊富駅は、台湾の交通網において重要な役割を担っており、台湾高速鉄道苗栗駅への乗り換え拠点として、多くの利用者に利用されています。また、その歴史とデザイン、そして今後の発展に期待が寄せられる駅です。

[注釈や出典、外部リンクは必要に応じて追加してください]

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