豊平神社

豊平神社

豊平神社は、北海道札幌市豊平区豊平4条13丁目に位置する神社です。かつては郷社として地域の人々に崇敬されてきました。

祭神

豊平神社では、以下の神々が祀られています。

上毛野田道命（かみつけのたみちのみこと）: 主祭神であり、阿部仁太郎が故郷である青森県の猿賀神社の神をこの地で祀ったのが始まりです。
大山祇神（おおやまつみのかみ）: 山の神として、入植当時、森林資源が豊富であったことから、木材の切り出しの安全と山の恵みに感謝して祀られました。
倉稲魂命（うがのみたまのみこと）: 実りの神として、開墾された田畑の豊穣を祈願して祀られています。

歴史

豊平神社の歴史は、明治初期に遡ります。

1871年（明治4年）：阿部仁太郎が上毛野田道命の祠を建立。
1884年（明治17年）：社殿を新築。
1889年（明治22年）：公認神社となる。
1919年（大正8年）1月：村社となる。
1943年（昭和18年）：郷社となる。

石碑

境内には、地域の歴史を物語る様々な石碑が建立されています。

阿部仁太郎之碑: 1899年（明治32年）7月3日建立。豊平区に現存する最古の碑と言われています。神社の創建者である阿部仁太郎の功績を称える碑です。
満州戦没記念碑: 1906年（明治39年）建立。日露戦争で犠牲となった豊平村出身者の慰霊碑です。戦争の悲惨さと平和への願いが込められています。
連合用水「穿渠有功者姓名」碑: 1914年（大正5年）9月1日建立。豊平・平岸村・上白石村・白石村の四カ村連合用水の開設功労者を顕彰する碑で、社務所の中庭にあります。
「聯合用水開渠四十周年記念国富在農」碑: 1933年（昭和8年）9月1日建立。当時の札幌市長・橋本正治が題書しました。社務所の中庭にあります。
「札幌市豊平聯合用水組合創立五十年記念」碑: 1943年（昭和18年）9月1日建立。
針供養の歌碑: 1951年（昭和26年）12月建立。
連合用水組合「六十周年記念功労者」碑: 1953年（昭和28年）9月1日建立。社務所の中庭にあります。

ギャラリー

[境内の写真1]
[境内の写真2]
[境内の写真3]
[境内の写真4]
[境内の写真5]

参考文献

札幌市教育委員会文化資料室「第2章 神社の形成と歩み - 豊平区」『札幌の寺社』北海道新聞社〈さっぽろ文庫 39〉、1986年12月。
中村美彦「豊平区の碑」『札幌の碑』北海道新聞社〈さっぽろ文庫 45〉、1988年6月。

外部リンク

豊平神社 - 公式ウェブサイト
豊平神社 - 北海道神社庁
豊平神社 (@toyohira_jinja) - Instagram

豊平神社は、札幌の歴史と人々の営みを見守ってきた、地域に根ざした神社です。訪れる人々に安らぎと心の豊かさをもたらしてくれるでしょう。

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