賢島宝生苑

賢島宝生苑について

賢島宝生苑（かしこじまほうじょうえん）は、三重県志摩市の賢島に位置する大型の和風旅館です。近鉄グループの一員として、株式会社賢島宝生苑が経営を行っています。この旅館は、2016年に開催された伊勢志摩サミットで、議長の安倍晋三が宿泊したことでも知られています。

施設の特徴

この旅館は志摩観光ホテル株式会社の管理下にあった2つの旅館を改築し統合することで誕生しました。賢島の美しい自然環境を生かし、外観や内装は日本の伝統的な数寄屋造りを基本に設計されています。竹中工務店が設計監理を行い、鉄骨鉄筋コンクリート造の1軒の宿へと生まれ変わりました。

旅館の中心には、3階の吹き抜けを持つアトリウムの和風庭園があり、散策を楽しむことができます。朝、昼、夜に変化する照明が天井から投影される演出や、水音を響かせる人工滝が、より一層の癒やしの空間を創出しています。

宿泊施設

賢島宝生苑は、客室棟が「華陽」、「燦陽」、「雅」の3棟からなり、それぞれ全室が英虞湾の美しい景色を望むことができます。「華陽」は新たに建設された棟で、旅館の中心を成し、「燦陽」は旧・第三賢島荘を改装したものです。「雅」は新賢島荘を改修して生まれました。旅館は、年間約15万人の宿泊者を受け入れ、多目的に利用される多彩な施設を有しています。

充実した宴会・娯楽施設

広々とした600畳の大宴会場や結婚式場も完備されており、カラオケルームやボウリング場といった娯楽施設も整っています。これにより、さまざまなイベントや大会が頻繁に開催されています。囲碁や将棋の大会も数多く行われており、棋聖戦や名人戦など名だたる棋士たちが集う場所でもあります。

温泉

旅館には伊勢志摩温泉の「朝なぎの湯」と「夕なぎの湯」という2つの温泉があります。朝なぎの湯は男性用、夕なぎの湯は女性用の露天風呂を備えており、日帰り入浴も昼食とセットで受け付けています。泉質はナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉で、44℃の温泉は心身のリフレッシュに最適です。

歴史

賢島宝生苑の運営は、1949年以来、志摩観光ホテル株式会社によるものです。特に1995年7月には現在の形態である「賢島宝生苑」として新たに開業しました。以降、近鉄グループの一員として地域の観光プランに貢献し続けています。また、旅館の周辺では真珠祭や映画祭といった地域イベントが開催され、地域文化の発展にも寄与しています。

アクセス

賢島宝生苑は、近鉄志摩線の賢島駅から送迎バスでわずか3分、徒歩では約7分という便利な立地にあります。周囲の観光名所とともに訪れるのにも適しており、リフレッシュや観光を楽しむ理想的なスポットとなっています。

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