赤泊村

赤泊村（あかどまりむら）

赤泊村は、かつて新潟県佐渡郡に存在した村です。佐渡島の南海岸に位置し、2004年3月1日に周辺の市町村と合併して佐渡市の一部となりました。

地理

佐渡島の南部に位置し、佐渡海峡（越佐海峡）に面していました。村の大部分は小佐渡丘陵（小佐渡山地）の一部であり、平地は川沿いと海岸線に限られていました。海岸線は約13.5kmで、岩場が多く、赤泊港を中心に集落が形成されていました。

主な山:

天狗塚 (404m)
ヒルメ山 (296m)

主な河川:

羽茂川
腰細川

主な湖沼・ダム:

逆川ダム

隣接していた自治体は、畑野町、羽茂町、真野町でした（現在はすべて佐渡市）。

歴史

18世紀初頭に寺泊・赤泊航路が開かれ、佐渡奉行の渡海場として発展しました。近世には、小木港が金銀の積出港や廻船の主要寄港地としての役割を担う一方、赤泊港は主に人の輸送を担っていました。

1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、以下の村が誕生しました。
下黒山村、静平村、上川茂村、下川茂村、外山村が合併し、川茂村となりました。
真浦村、柳沢村、新保村、杉野浦村、大杉村が合併し、真浦村となりました。
三川村と莚場村が合併し、三川村となりました。
1901年（明治34年）11月1日：真浦村、赤泊村、徳和村、三川村と、川茂村の一部（上川茂、下川茂、外山）が合併し、赤泊村が成立しました。
2004年（平成16年）3月1日：両津市、相川町、佐和田町、金井町、新穂村、畑野町、真野町、小木町、羽茂町とともに佐渡市へ合併しました。

行政

最後の村長は石塚英夫氏（1972年9月25日 - 2004年2月29日）でした。

経済

20世紀末以降、農業就業者が減少し、21世紀初頭には全就業者の約3分の1となりましたが、農家人口は約7割を占めていました。水稲耕作が中心でしたが、おけさ柿や乳牛飼育も盛んでした。

赤泊港では漁業も盛んで、2000年には水揚げ量の半分以上をベニズワイガニが占めていました。

産業別就業人口（2000年）

第一次産業：569人
第二次産業：608人
第三次産業：597人

姉妹都市・提携都市

新潟県三島郡寺泊町（親善友好提携）

教育

新潟県立羽茂高等学校赤泊分校：2007年3月に閉校。郷土芸能クラブは全国高等学校総合文化祭郷土芸能部門に14年連続出場し、過去には最優秀賞を受賞しました。
赤泊中学校
赤泊小学校
川茂小学校（2012年度末に閉校）

交通

道路:

主要地方道
新潟県道45号佐渡一周線
新潟県道65号両津真野赤泊線
新潟県道81号佐渡縦貫線

船舶:

赤泊港 - 本州の寺泊港を結ぶ佐渡汽船の航路がありました。2005年6月10日には高速船「あいびす」が就航し、2018年の航路廃止まで使用されました。

名所・旧跡・観光スポット

民話の里
赤泊村郷土資料館
北雪酒造
旧田辺邸の望楼
腰細城ヶ浜
爪の沢キャンプ場

出身有名人

* 長谷川海太郎（林不忘）：「丹下左膳」の著者

赤泊村は合併によりその名 remain ていますが、豊かな自然と歴史、そして独自の文化は佐渡市の一部として今も息づいています。

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