両津市

両津市（りょうつし）

両津市は、1954年から2004年まで新潟県の佐渡島東部に存在した市です。佐渡島内では唯一の市であり、島内で最も人口が多い都市でした。しかし、平成の大合併により2004年3月1日に周辺町村と合併し、現在の佐渡[[市]]となりました。

地理

市域は佐渡島の北東部沿岸に位置し、S字型に細長く広がっていました。北西部は大佐渡山地、中央部は国仲平野、南東部は小佐渡丘陵というように、多様な地形を有していました。

大佐渡山地: 佐渡弥彦米山国定公園の一部であり、変化に富んだ岩場の海岸線が特徴です。タダラ峰はドンデン山とも呼ばれ、なだらかな高原が広がります。
加茂湖: 元々は淡水湖でしたが、1903年に海と繋げられ汽水湖となりました。市街地は加茂湖と両津湾の間の砂州上に位置していました。

主な山:

金剛山(962m)
タダラ峰（940m）
平松戴山(652m)
歌見戴山(546m)
大隅山(610m)
米山(543m)

主な河川・湖沼:

白瀬川
梅津川
加茂湖
ドンデン池

歴史

1954年（昭和29年）11月3日：両津町、加茂村、河崎村、水津村、岩首村、内海府村、吉井村の一部が合併し、両津市が誕生。
1957年（昭和32年）11月3日：佐渡郡相川町の一部を編入。
2004年（平成16年）3月1日：相川町、佐和田町、金井町、新穂村、畑野町、真野町、小木町、羽茂町、赤泊村と合併し、佐渡[[市]]となりました。

市名の由来は、江戸時代末期に北の夷（えびす）と南の湊（みなと）という二つの港が合併したことに由来します。

経済

農業は米作を中心に、柿や大豆の栽培、肉牛の飼育が行われていました。漁業は両津港を中心に、ブリ、アジ、イワシなどの網漁やイカ釣り漁が盛んで、加茂湖ではカキの養殖も行われていました。工業としては食品加工業が存在しました。

2000年の産業人口は以下の通りです。

第一次産業就業者数：2,021人
第二次産業就業者数：2,069人
第三次産業就業者数：5,454人

教育

市内には、高等学校、中学校、小学校がありました。

高等学校

新潟県立両津高等学校

交通

空港: 佐渡空港
道路: 国道350号、新潟県道40号両津港線、新潟県道45号佐渡一周線など
港湾: 両津港からは新潟港への佐渡汽船航路がありました。

名所・旧跡・観光スポット

両津市には、豊かな自然を生かした多くの観光スポットがありました。

加茂湖
外海府海岸
大野亀
二ツ亀
二ツ亀海水浴場
大ザレの滝
弾崎灯台
ドンデン高原
長安寺
椎崎諏訪神社能舞台
本間家能舞台
両津温泉郷
姫崎灯台
佐渡の車田植

その他

漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の主人公である両津勘吉の苗字は、この両津市に由来しています。

もう一度検索