赤迫停留場

赤迫停留場

赤迫停留場（あかさこていりゅうじょう）は、長崎県長崎市中園町に位置する長崎電気軌道赤迫支線の路面電車停留場です。1号系統、2号系統、3号系統が乗り入れ、駅番号は11です。

概要

赤迫停留場は、長崎電気軌道の北の終着駅であり、同時に日本最西端の路面電車停留場としても知られています。長崎市北部の重要な交通拠点としての役割を担っています。

歴史

1960年（昭和35年）5月8日、本線の住吉停留場から延伸する形で開業しました。開業前は未舗装の道路で川が流れていましたが、路線の開通に合わせて川が埋め立てられ、道路が整備されました。
1973年（昭和48年）には、赤迫からさらに北の滑石地区への延伸案が発表されましたが、道路拡幅の費用などの問題から実現には至っていません。長崎市は北部延伸を事実上断念しています。
2015年（平成27年）3月28日には、停留場の延長工事が完了し、利便性が向上しました。

構造

停留場は併用軌道区間に位置し、道路上にホームが設けられています。ホームは低床式で、単線軌道の片側（住吉寄りから見て左側）に1面のみの片面ホームがあります。停留場のすぐ先に分岐器があり、そこから複線となります。ホームの長さは53メートルで、長崎電気軌道の中で最も長く、3両編成の電車が縦列に停車可能です。ホームには長崎駅前寄りから1番のりば、2番のりば、3番のりばと番号が振られています。

停留場から徒歩すぐの場所にある赤迫配車室では、停留場の分岐器や信号の制御を行っています。また、nagasaki nimocaや一日乗車券の販売、録音によらない放送も行われています。nagasaki nimocaの積み増しは機械で行うことができます。

利用状況

長崎電気軌道の調査によると、1日の乗降客数は以下の通りです。

1998年 - 5,602人
2015年 - 4,600人

周辺情報

停留場が開業した当初は住宅がまばらでしたが、長崎市中心部からの人口流入に伴い都市化が進みました。停留場のある国道206号線は、市の北部と中心部を結ぶ幹線道路であり、朝のラッシュ時には交通渋滞が発生します。

周辺施設：

赤迫保育園
トヨタレンタリース赤迫

バス路線：

停留所の近くには長崎バス・県営バスの「赤迫」バス停があり、北部方面からのバスと路面電車を乗り換える利用客が多いです。

長崎バス：滑石・時津・長与方面 - 赤迫 - 長崎駅前・長崎新地方面
県営バス：滑石方面 - 赤迫 - 長崎駅前・中央橋・長崎東中学校・高校方面

隣の停留場

長崎電気軌道

赤迫支線（■1号系統・□2号系統・■3号系統）

赤迫停留場 (11) - 住吉停留場 (12)

まとめ

赤迫停留場は、長崎電気軌道の重要な終着駅であり、日本最西端の路面電車停留場として、その歴史と役割を担っています。長崎の都市発展と共に、地域住民の足として、また観光客のアクセスポイントとして、これからも重要な役割を果たし続けるでしょう。

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