足立学園中学校・高等学校
足立学園中学校・高等学校（あだちがくえんちゅうがっこう・こうとうがっこう）は、東京都足立区千住旭町に所在する私立男子校です。
JR、東京メトロ、東武鉄道、つくばエクスプレスが乗り入れる一大ターミナル駅である北千住駅から東口を経て徒歩わずか1分という、極めて優れた交通アクセスを誇ります。中学校からの入学に加え、高等学校からの入学も可能であり、高校課程では、内部進学してきた生徒と高校から入学した生徒は、主に2年次から合同で学ぶクラス編成が採られています。
本校は「質実剛健 有為敢闘」を校訓に掲げています。これは、飾り気がなく真面目で心身ともに強くたくましいこと、そして社会のために役立つ人物となるべく困難にも勇敢に立ち向かうことを意味します。教育目標には「自ら学び 心ゆたかに たくましく」を定め、生徒一人ひとりが主体的に学び、豊かな人間性を育み、心身ともに強く成長することを促しています。これらの理念のもと、高い志を抱き、将来、自らの力で未来を切り拓き、社会に貢献できる真の紳士育成を目指しています。本校は、地域住民の教育への熱意に応える形で設立された歴史を持っています。
学習指導においては、中学校では習熟度に応じた「特別クラス」と「一般クラス」を設定しています。高等学校においては、生徒の多様な進路希望に対応するため、3つのコースを設けています。難関国立大学や海外の難関大学を目指す「探究コース」、難関私立大学への進学を視野に入れた「文理コース」、そして四年制私立大学への進学を目指す「総合コース」があり、それぞれの目標に応じたカリキュラムが展開されています。
足立学園の歴史は1929年（昭和4年）にまで遡ります。この年に財団法人南足立学園が設立され、南足立中学校と南足立商業学校が開校しました。その後、1932年（昭和7年）に財団法人足立学園と改称し、校名も足立中学校、足立商業学校に変更されました。戦後、1947年（昭和22年）には新制足立中学校が、1948年（昭和23年）には新制足立高等学校（全日制・定時制）が設置されるなど、学制改革に対応した変遷を遂げました。一時募集を停止していた中学校は、1991年（平成3年）に募集を再開し、1993年（平成5年）には現在の校名である足立学園中学校・高等学校に改称しました。施設面では、1959年（昭和34年）に新校舎が完成、1966年（昭和41年）に体育館が完成し、1979年（昭和54年）には創立50周年を記念して理科棟などが建設されました。2005年には校舎の新築工事に着工し、2007年には現在のモダンな新校舎が完成しています。教育システムにおいても、一時期2学期制を導入しましたが、2018年（平成30年）からは再び3学期制へと移行しています。また、国際交流やICT教育にも力を入れており、1998年（平成10年）からはイギリスでの海外語学研修を開始（現在はラグビースクールで実施）、2018年（平成30年）にはオーストラリアの高校、2019年（平成31年）にはオックスフォード大学と提携を結び、多様な海外プログラムを展開しています。特に、2016年にはMicrosoft Associate Showcase School、2020年にはMicrosoft Showcase Schoolに認定されるなど、先進的な教育への取り組みが評価されています。
現在の校舎は、2007年に竣工したモダンな建物です。竹中工務店によって建設され、中庭を囲むように高校棟（地上6階）、中学棟（地上4階）、食堂棟（地上3階）、体育館棟（地上6階）が「ロ」の字型に配置されています。教室は各棟の上層階に配置されており、例えば高校棟の6階に高校1年生、5階に高校2年生、中学棟の2階に中学1年生、3階に中学2年生、4階に中学3年生の教室があります。敷地への出入り口は正門（西門）、南門、北門がありますが、生徒は主に正門と自転車通学者向けの南門を利用しています。中庭はテニス部などの部活動や体育の授業に活用されており、体育館棟の屋上にはテニスコートやゴルフ練習用の打席も設置されています。
文武両道を奨励しており、部活動は大変盛んです。特に柔道部は全国有数の強豪校として知られ、インターハイでの上位進出や個人戦での優勝者を輩出し、国際大会でも実績を挙げています。アメリカンフットボール部も関東大会での準優勝経験があり、中学部も全国大会出場経験を持つなど、高いレベルで活動しています。このほか、卓球部、バスケットボール部、剣道部などもインターハイ出場の経験があり、多様な競技で活躍しています。文化部も活発で、生徒の興味に応じた活動が行われています。
年間を通じて多彩な行事が企画されています。新年度の始まりにはオリエンテーション合宿（中1・高1）が行われ、学習や学校生活への円滑な移行をサポートします。5月には中学生対象の約33kmを歩く伝統の「強歩大会」が開催されます。夏期には、希望者を対象としたイギリスやオーストラリアでの海外語学研修・スタディーツアーが実施されます。中学1年生は林間学校で自然体験を深め、中学3年生は京都・奈良へ修学旅行に出かけます。高校生は北海道や沖縄、海外などから生徒の投票によって修学旅行先を選択します。秋には学園祭で生徒たちの創造性や活動の成果が披露されます。また、オックスフォード大学との連携による海外留学プログラムや、長期の海外ターム留学（高校1年）など、国際的な視野を広げる機会も提供されています。
「質実剛健 有為敢闘」の精神に基づき、高い志を持って社会に貢献できる紳士の育成を目指すという教育方針が、校風の根底にあります。単なる学力数値にとらわれず、生徒一人ひとりの「志」の実現を見据えた丁寧な進路指導を展開していることも特徴です。男子校特有の、良い意味での自由闊達な雰囲気が特徴で、他者の目を気にすることなく、好きなことに熱中できる環境があり、多様な個性を持つ生徒がそれぞれに居場所を見つけ、仲間と切磋琢磨しながら成長しています。教員と生徒の距離が近く、卒業後も母校を訪れるOBが多いことも、温かい人間関係を物語っています。伝統を大切にしながらも、教育効果を高めるためには積極的に新しい要素を取り入れ、常に時代の先を見据えた教育を実践しようとする姿勢があります。学校外の活動としては、生徒会を中心にあしなが学生募金などのボランティア活動にも積極的に取り組んでいます。また、約300席を備えた自習室は、卒業生に対しても無償で開放されており、生徒の学習をサポートする体制が整っています。
JR常磐線・東京メトロ千代田線・東京メトロ日比谷線・東武スカイツリーライン・つくばエクスプレス 北千住駅 より徒歩1分
京成本線 京成関屋駅 または 東武スカイツリーライン 牛田駅 より徒歩7分
スポーツ、政治、芸能など、多分野で多くの卒業生が活躍しています。
野球：石井晶、上条皇裕、吉本祥二 など
政治家：木津雅晟（三郷市長）など
芸能界：夏木ゆたか、藤原倫己、関口大輔 など
プロレス：望月成晃、保永昇男、林悠河 など
柔道：小室宏二、須藤英雄、山本浩史、藤阪泰恒、武岡毅、小野日向 など
その他：谷津幸宏（競艇）、高橋和樹（ボッチャ）、鳥居拓史（フィギュアスケート）など
JR、東京メトロ、東武鉄道、つくばエクスプレスが乗り入れる一大ターミナル駅である北千住駅から東口を経て徒歩わずか1分という、極めて優れた交通アクセスを誇ります。中学校からの入学に加え、高等学校からの入学も可能であり、高校課程では、内部進学してきた生徒と高校から入学した生徒は、主に2年次から合同で学ぶクラス編成が採られています。
教育理念と目標
本校は「質実剛健 有為敢闘」を校訓に掲げています。これは、飾り気がなく真面目で心身ともに強くたくましいこと、そして社会のために役立つ人物となるべく困難にも勇敢に立ち向かうことを意味します。教育目標には「自ら学び 心ゆたかに たくましく」を定め、生徒一人ひとりが主体的に学び、豊かな人間性を育み、心身ともに強く成長することを促しています。これらの理念のもと、高い志を抱き、将来、自らの力で未来を切り拓き、社会に貢献できる真の紳士育成を目指しています。本校は、地域住民の教育への熱意に応える形で設立された歴史を持っています。
教育課程とコース
学習指導においては、中学校では習熟度に応じた「特別クラス」と「一般クラス」を設定しています。高等学校においては、生徒の多様な進路希望に対応するため、3つのコースを設けています。難関国立大学や海外の難関大学を目指す「探究コース」、難関私立大学への進学を視野に入れた「文理コース」、そして四年制私立大学への進学を目指す「総合コース」があり、それぞれの目標に応じたカリキュラムが展開されています。
沿革
足立学園の歴史は1929年（昭和4年）にまで遡ります。この年に財団法人南足立学園が設立され、南足立中学校と南足立商業学校が開校しました。その後、1932年（昭和7年）に財団法人足立学園と改称し、校名も足立中学校、足立商業学校に変更されました。戦後、1947年（昭和22年）には新制足立中学校が、1948年（昭和23年）には新制足立高等学校（全日制・定時制）が設置されるなど、学制改革に対応した変遷を遂げました。一時募集を停止していた中学校は、1991年（平成3年）に募集を再開し、1993年（平成5年）には現在の校名である足立学園中学校・高等学校に改称しました。施設面では、1959年（昭和34年）に新校舎が完成、1966年（昭和41年）に体育館が完成し、1979年（昭和54年）には創立50周年を記念して理科棟などが建設されました。2005年には校舎の新築工事に着工し、2007年には現在のモダンな新校舎が完成しています。教育システムにおいても、一時期2学期制を導入しましたが、2018年（平成30年）からは再び3学期制へと移行しています。また、国際交流やICT教育にも力を入れており、1998年（平成10年）からはイギリスでの海外語学研修を開始（現在はラグビースクールで実施）、2018年（平成30年）にはオーストラリアの高校、2019年（平成31年）にはオックスフォード大学と提携を結び、多様な海外プログラムを展開しています。特に、2016年にはMicrosoft Associate Showcase School、2020年にはMicrosoft Showcase Schoolに認定されるなど、先進的な教育への取り組みが評価されています。
施設
現在の校舎は、2007年に竣工したモダンな建物です。竹中工務店によって建設され、中庭を囲むように高校棟（地上6階）、中学棟（地上4階）、食堂棟（地上3階）、体育館棟（地上6階）が「ロ」の字型に配置されています。教室は各棟の上層階に配置されており、例えば高校棟の6階に高校1年生、5階に高校2年生、中学棟の2階に中学1年生、3階に中学2年生、4階に中学3年生の教室があります。敷地への出入り口は正門（西門）、南門、北門がありますが、生徒は主に正門と自転車通学者向けの南門を利用しています。中庭はテニス部などの部活動や体育の授業に活用されており、体育館棟の屋上にはテニスコートやゴルフ練習用の打席も設置されています。
部活動
文武両道を奨励しており、部活動は大変盛んです。特に柔道部は全国有数の強豪校として知られ、インターハイでの上位進出や個人戦での優勝者を輩出し、国際大会でも実績を挙げています。アメリカンフットボール部も関東大会での準優勝経験があり、中学部も全国大会出場経験を持つなど、高いレベルで活動しています。このほか、卓球部、バスケットボール部、剣道部などもインターハイ出場の経験があり、多様な競技で活躍しています。文化部も活発で、生徒の興味に応じた活動が行われています。
年間行事
年間を通じて多彩な行事が企画されています。新年度の始まりにはオリエンテーション合宿（中1・高1）が行われ、学習や学校生活への円滑な移行をサポートします。5月には中学生対象の約33kmを歩く伝統の「強歩大会」が開催されます。夏期には、希望者を対象としたイギリスやオーストラリアでの海外語学研修・スタディーツアーが実施されます。中学1年生は林間学校で自然体験を深め、中学3年生は京都・奈良へ修学旅行に出かけます。高校生は北海道や沖縄、海外などから生徒の投票によって修学旅行先を選択します。秋には学園祭で生徒たちの創造性や活動の成果が披露されます。また、オックスフォード大学との連携による海外留学プログラムや、長期の海外ターム留学（高校1年）など、国際的な視野を広げる機会も提供されています。
校風
「質実剛健 有為敢闘」の精神に基づき、高い志を持って社会に貢献できる紳士の育成を目指すという教育方針が、校風の根底にあります。単なる学力数値にとらわれず、生徒一人ひとりの「志」の実現を見据えた丁寧な進路指導を展開していることも特徴です。男子校特有の、良い意味での自由闊達な雰囲気が特徴で、他者の目を気にすることなく、好きなことに熱中できる環境があり、多様な個性を持つ生徒がそれぞれに居場所を見つけ、仲間と切磋琢磨しながら成長しています。教員と生徒の距離が近く、卒業後も母校を訪れるOBが多いことも、温かい人間関係を物語っています。伝統を大切にしながらも、教育効果を高めるためには積極的に新しい要素を取り入れ、常に時代の先を見据えた教育を実践しようとする姿勢があります。学校外の活動としては、生徒会を中心にあしなが学生募金などのボランティア活動にも積極的に取り組んでいます。また、約300席を備えた自習室は、卒業生に対しても無償で開放されており、生徒の学習をサポートする体制が整っています。
交通アクセス
JR常磐線・東京メトロ千代田線・東京メトロ日比谷線・東武スカイツリーライン・つくばエクスプレス 北千住駅 より徒歩1分
京成本線 京成関屋駅 または 東武スカイツリーライン 牛田駅 より徒歩7分
著名な卒業生
スポーツ、政治、芸能など、多分野で多くの卒業生が活躍しています。
野球：石井晶、上条皇裕、吉本祥二 など
政治家：木津雅晟（三郷市長）など
芸能界：夏木ゆたか、藤原倫己、関口大輔 など
プロレス：望月成晃、保永昇男、林悠河 など
柔道：小室宏二、須藤英雄、山本浩史、藤阪泰恒、武岡毅、小野日向 など
その他：谷津幸宏（競艇）、高橋和樹（ボッチャ）、鳥居拓史（フィギュアスケート）など
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