近鉄葛城索道線

葛城山ロープウェイ（葛城索道線）

葛城山ロープウェイ（かつらぎさんロープウェイ）は、奈良県御所市に位置し、近畿日本鉄道（近鉄）が運営するロープウェイです。この索道線は、葛城登山口駅から葛城山上駅までの間を結び、標高959メートルの大和葛城山へのアクセスを提供します。特に登山や観光を目的とする人々にとって、非常に便利な交通手段となっています。

概要

葛城山ロープウェイは、日本国内において大手私鉄が運営する唯一の索道線として知られています。このロープウェイは、奈良県と大阪府の県境にまたがる大和葛城山へ向かう登山客や観光客に人気があります。山頂には、近鉄グループの金剛葛城観光開発が運営する「葛城高原ロッジ」があり、多くの訪問者が利用します。

路線データ

このロープウェイの営業距離は1421メートルで、高低差は561メートルです。運行方式は3線交走式で、最高速度は毎秒5メートル、所要時間は約6分です。また、利用可能な駅は起終点駅を含め2駅です。巻き上げ装置はサイリスタ方式の1次電圧制御を採用した150kW三相誘導電動機を使用し、交流440Vで運行されています。この路線は、大阪輸送統括部の管轄下にあります。

運賃

2022年の運賃において、大人は片道950円または往復1,500円、小人は片道480円または往復750円と設定されています。また、手回り品料金は290円です。ただし、交通系ICカードや近鉄発行の特別企画乗車券については、使用ができないため、注意が必要です。

搬器

現在使用されている搬器は、1999年に更新された2代目のもので、1号は「はるかぜ」、2号は「すずかぜ」という愛称がつけられています。いずれの搬器も近畿車輛製で、1台あたりの定員は51人です。初代の搬器は安全索道製で、「かつらぎ1号」「かつらぎ2号」という愛称で、開業から1999年まで利用されていました。

運行形態

運行頻度は約30分から1時間ごとにあり、定員が満員になると随時運行が行われます。昼間の運行が主体ですが、元日には初日の出を楽しむための早朝運行が企画されています。以前は大晦日から元日にかけて終夜運転も行われていましたが、2002年から2003年にかけての運行を最後にこの運行形態は終了しています。

歴史

葛城山ロープウェイは、1967年3月26日に開業しました。1999年には搬器の更新が行われ、6月14日から運休、その後の6月26日に新型の搬器で運行を再開しました。

駅一覧と接続交通機関

• - 葛城登山口駅
• - 葛城山上駅

両駅はいずれも御所市櫛羅に位置しており、葛城登山口駅には奈良交通の葛城ロープウェイ停留所が接続しており、近鉄御所駅前行きのバスが利用できます。

旅行や登山の際には、ぜひ葛城山ロープウェイを利用して、その美しい自然景観を楽しんでください。

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