遠山政亮

遠山政亮

遠山政亮（とおやま まさすけ）は、江戸時代前期の大名であり、陸奥国湯長谷藩（当初は湯本藩）の初代藩主です。別名を頼直といい、官位は従五位下・主殿頭でした。

生涯

寛永2年（1625年）、陸奥磐城平藩の藩主・内藤忠興の三男として誕生しました。幼名は百助と称しました。

寛文10年（1670年）12月、父・忠興の隠居に際し、1万石を分与され、湯本藩主となりました。分家の後、浅草寺知楽院別当（宣存？）の意見に従い、「遠山」姓を名乗るようになります。延宝4年（1676年）11月には居所を湯長谷に移したため、湯長谷藩主となりました。

藩政においては、湯長谷陣屋の築城、そして城下町の建設に尽力しました。延宝8年（1680年）には、増上寺で内藤忠勝による永井尚長殺害事件が起きた際、忠勝を拘束した功績などを賞され、丹波国氷上郡などに新たに2000石を加増されました。貞享4年（1687年）には、大坂定番を命じられたことから河内国内に新たに3000石を与えられ、合計1万5000石を領することとなりました。

元禄6年（1693年）11月7日、大坂定番在任中に死去しました。実子がいなかったため、養嗣子の政徳（堀直行の次男）が跡を継ぎました。

辛辣な大名批評で知られる『土芥寇讎記』では、「うまれつき悠にして、行跡よし、家臣を助け育て奢ることしない。誉れの将なり」と高く評価されています。

系譜

父: 内藤忠興
母: 天光院殿 - 小山田信茂の孫後に養女
正室: 真田信政の娘
養子:
遠山政徳 - 堀直行の次男
養女:
品川高寛室

脚注

1.

外部リンク

デジタル版 日本人名大辞典+Plus『遠山政亮』 - コトバンク

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