酒井忠温 (庄内藩主)

酒井忠温（さかい ただあつ）は、享保17年（1732年）に出羽庄内藩の第5代藩主・酒井忠寄の長男として誕生しました。母は加賀藩主・前田綱紀の養女であり、浅野吉長の娘である蝶姫です。正室には、筑前福岡藩主・黒田継高の娘、為姫を迎えています。

延享3年（1746年）12月には叙任され、明和3年（1766年）に父・忠寄の跡を継いで庄内藩の第6代藩主、そして酒井佐衛門尉家の第12代当主となりました。しかし、藩主となってからわずか1年後の明和4年（1767年）1月16日に36歳という若さで死去しました。

系譜

父：酒井忠寄
母：蝶姫 - 前田綱紀の養女、浅野吉長の娘
正室：為姫（心珠院） - 黒田継高の次女

子女

長男：酒井忠順（1752年 - 1824年）
* 次男：酒井忠徳（1755年 - 1812年）

忠温の治世は短期間でしたが、庄内藩の歴史において重要な位置を占めています。若くして亡くなったため、その具体的な政策や業績については多くが残されていませんが、藩主としての責務を果たそうとしたことは想像に難くありません。彼の後を継いだのは、長男の酒井忠順であり、忠順もまた藩政に尽力しました。

酒井家は、徳川家康の時代から続く名門であり、庄内藩は幕府にとって重要な拠点の一つでした。忠温の時代も、幕府の政策に沿って藩政を行うことが求められ、その中で彼は藩の維持・発展に努めました。彼の生涯は、藩主としての責任と、名門の当主としての誇りを持って生きた証と言えるでしょう。

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