里美和

里美和（さと みわ）は、かつて日本の女子プロレス界で活躍し、引退後はキリスト教の伝道師として新たな人生を歩んでいる人物です。1966年8月8日、鹿児島県名瀬市（現在は奄美市）に生を受けました。身長156cm、体重58kg、血液型はO型です。

プロレスラーとしてのキャリア

里美和氏のプロレスラーとしての歩みは、1989年に始まりました。10月6日、愛知県名古屋市の露橋スポーツセンターで行われた大会で、ウィッチ・ウォリアーを相手にデビュー戦を行いました。この時のタッグパートナーは、同じくFMWで活躍することになる松田久美子と土屋恵理子でした。

キャリア初期には、その愛らしい姿から「泣き虫エンジェル」というニックネームで多くのファンに親しまれました。しかし、後にヒールへと転向し、リング上では「堕天使」として全く異なる一面を見せ、観客を魅了しました。

FMWを主戦場として活動し、国内外の強豪選手たちと激しい戦いを繰り広げました。1990年8月4日には、レールシティ汐留にてマグニフィセント・ミミが保持していた全欧選手権に挑戦する機会を得ましたが、惜しくもベルト奪取には至りませんでした。しかし、女子プロレスラーとしてのキャリアの中で、WWA世界女子王座を獲得するなど、その実力は確かなものでした。

里美和氏の得意技としては、相手の頭部を両足で挟み込み締め上げるヘッドシザースや、ブリッジを効かせながら相手の足を固めるスコーピオンクラッチなどがありました。これらの技を駆使し、リング上で勝利を重ねました。現役時代の入場テーマ曲には「FORBIDDIN KINGDOM」が使われていました。

約8年間のプロレスラー生活を経て、1997年12月、後楽園ホールでの大会をもって、プロレスのリングから引退することを表明し、現役生活に幕を下ろしました。

伝道師への転身

プロレスラーを引退した後、里美和氏は全く異なる世界へと足を踏み入れました。1998年4月、国際福音神学校に入学し、神学について本格的に学び始めました。約3年間にわたる学びを終え、2001年3月に同校を卒業。卒業後は、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団に属するプロテスタント系の教会である草加神召キリスト教会にて、伝道師として活動を開始しました。プロレスラーから伝道師への転身は、多くの人々に驚きを与えましたが、彼女自身の強い意志と信仰によるものでした。

引退後のプロレス界との関わり

伝道師として働きながらも、プロレスとの縁が完全に切れたわけではありませんでした。引退後も単発的にプロレス関連のイベントに参加しています。例えば、2008年12月31日には、大仁田厚プロレス祭り「大晦日だよ！邪道ファミリー大集合」と題されたイベント内で開催されたFMW・OGバトルロイヤルに参戦し、久々にリング上での姿を見せました。また、2016年4月27日に後楽園ホールで行われた超戦闘プロレスFMWの大会では、かつての盟友であり、不慮の事故で亡くなったハヤブサ選手の「引退10カウントダウン」追悼セレモニーに参列。クラッシャー前泊、コンバット豊田、工藤めぐみといったFMWのOG選手たちや関係者とともに、故人を偲びました。

人物に関するエピソード

里美和氏は、自身のYouTubeチャンネルにおいて、プロレスラーデビュー時の年齢についてのエピソードを明かしています。FMWデビュー当時、同期であったシャーク土屋選手と同じ年齢にするため、実際の生年月日とは異なる年齢を公表していたとのことです。この長年の秘密を、55歳の誕生日を迎えた際に初めてファンに向けて公開しました。現在も、自身のブログやSNSなどを通じて、近況や伝道師としての活動について積極的に発信しており、ファンやフォロワーとの交流を続けています。

主な記録・情報

得意技: ヘッドシザース、スコーピオンクラッチ
タイトル歴: WWA世界女子王座
入場テーマ曲: FORBIDDIN KINGDOM
外部リンク:
里 美和のパラダイス☆ （＾＾）ｖ (ブログ)
里美和 (@miwatti88) - X（旧Twitter）
里美和 (miwa.sato.9404) - Facebook
里美和 (@miwatti88) - Instagram
* 里美和 - YouTubeチャンネル

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