野上道男

野上道男（のがみ みちお）

プロフィール

野上道男は、1937年8月26日に新潟県で生まれました。日本の自然地理学者として著名であり、東京都立大学の名誉[[教授]]の称号を持っています。

学歴と職歴

東京大学理学部地理学科を卒業後、同大学院理学研究科の博士課程を修了しました。1972年には「アンデス地帯の氷河と気候変化」に関する研究で理学博士の学位を取得しています。その後、東京都立大学理学部にて助教授、教授を歴任し、1995年から1998年の間は理学部長・研究科長も務めました。1999年に東京都立大学を退職し、名誉[[教授]]となりました。その後、日本大学文理学部教授として教鞭を執り、2008年に退職しています。

学会活動

野上道男は、学術界でも重要な役割を果たしており、日本学術会議会員を務めました。また、1997年から1999年には日本地形学連合会長、2002年から2003年には日本地理学会会長、地理情報システム学会会長を歴任しました。さらに、2013年から2019年まで東京地学協会の会長を務めるなど、多くの学会でリーダーシップを発揮しました。

専門分野

野上道男の専門分野は多岐にわたり、地理情報学、自然地理学、地形学、地球温暖化問題、地形発達シミュレーション、さらには古代測量術や暦法にも及んでいます。これらの分野で、数多くの研究成果を上げています。

著書

野上道男は、多数の著書を出版しており、その研究成果を広く社会に還元しています。主な著書には以下のようなものがあります。

『魏志倭人伝・卑弥呼・日本書紀をつなぐ糸』（古今書院、2012年）
『パソコンによる数理地理学演習』（杉浦芳夫共著、古今書院、1986年）
『日本の自然 地域編 4 中部』（守屋以智男、平川一臣、小泉武栄、海津正倫、加藤内蔵進共著、岩波書店、1994年）
『地理情報学入門』（貞広幸雄、西川治、岡部篤行共著、東京大学出版会、2001年）
『日本の地形　総説』（貝塚・米倉・鎮西共著、東京大学出版会、2001年）
『日本の地形　北海道』（小疇・小野・平川共著、東京大学出版会、2003年）
『環境理学 太陽から人まで』（編著、古今書院、2006年）
『日本列島の地形学』（太田・小池・鎮西・町田・松田共著、東京大学出版会、2010年）

参考資料

ISBN 978-4-7722-3145-9
『現代日本人名録』（2002年）
* 野上道男先生の略歴[含 研究業績一覧] (野上道男先生退職記念号) 日本大学文理学部自然科学研究所研究紀要、2008


野上道男は、その幅広い知識と研究活動を通じて、日本の地理学の発展に大きく貢献した人物と言えるでしょう。

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