金明完

金明完（キム・ミョンワン、김명완、きん めいかん）は、1978年2月2日生まれの韓国の囲碁棋士です。釜山で生まれ、許壮会九段の門下に入り、韓国棋院に所属しています。高麗大学校を卒業しており、知的な一面も持ち合わせています。彼は、数々の棋戦で優れた成績を収めており、その実力は韓国国内だけでなく国際的にも認められています。

プロ棋士としての道のり

金明完は1994年に入段し、プロ棋士としてのキャリアをスタートさせました。1995年には、早くもBCカード杯戦の本戦に出場し、その才能を早くから開花させました。翌1996年には、BCカード杯戦とバッカス杯天元戦の本戦にも進出し、着実に実力をつけていきました。1997年には、第1期SKガス杯新鋭プロ十傑戦リーグで同率首位となるものの、安祚永との決戦で惜しくも敗れました。

1998年と1999年には、BCカード杯新人王戦で連続準優勝を果たし、若手棋士として注目を集めました。この時期、彼は高麗大学校新聞放送学科に入学し、学業と囲碁の両立に励みました。2000年には五段、2001年には六段へと昇段し、着実に棋士としての階段を上っていきました。2002年にもBCカード杯新人王戦で準優勝を果たし、KT杯戦ではベスト16に進出しました。2003年には韓国ドリームリーグに出場し、棋聖戦ではベスト16に進出しました。2004年には、韓国囲碁リーグでボハエチームの一員として活躍しました。

2005年には、三星火災杯でベスト8に進出し、国際舞台でもその実力を示しました。2006年には物価情報杯プロ棋戦リーグにも参戦し、2007年には八段に昇段、2008年には九段へと昇段し、トップ棋士としての地位を確立しました。

2010年には、韓国囲碁の世界化事業の一環として、アメリカのロサンゼルスに派遣され、囲碁の普及に貢献しました。韓国棋士ランキングでは、1995年に36位を記録しています。

主な棋歴

三星火災杯世界オープン戦: ベスト8（2005年）
1回戦: ○ 王雷
2回戦: ○ 鶴山厚志
準々決勝: × 胡耀宇
BCカード杯新人王戦: 準優勝（1998年、1999年、2002年）
SKガス杯新鋭プロ十傑戦: 3位（2000年）

棋風と人物

金明完は、冷静な判断力と緻密な読みを特徴とする棋士です。その安定した棋風は、多くのファンを魅了しています。また、彼は高麗大学校を卒業していることからもわかるように、知的な側面も持ち合わせており、囲碁の世界だけでなく、幅広い分野に関心を持っていると考えられます。

脚注

金明完に関する情報は、韓国棋院の公式サイトや囲碁関連のニュースサイトなどで確認できます。

外部リンク

韓国棋院「김명완（金明完）」

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