金森幸介

金森 幸介は、1951年3月23日に大阪府で生まれた、日本のシンガーソングライターです。長年にわたり、自身の音楽を追求し、多くのリスナーに届け続けています。

彼の音楽キャリアは1970年に始まります。「小さなオルフェ」というユニット名で、シングル「みずいろのポエム / ロンド」を発表し、これがデビューとなりました。その後も彼は様々な形で音楽活動を展開していきます。「都会の村人」や、「I.M.O.バンド」といったグループにも参加し、後者では長野たかし、太田ぼうと共に活動を行いました。

ソロアーティストとしての第一歩は、1975年に踏み出されます。アルバム『箱舟は去って』を発表し、本格的なソロ活動を開始しました。この作品は、西岡たかしがプロデュースを手がけ、中川イサトや青木ともこといった実力派ミュージシャンが参加するなど、彼の音楽性を形成する上で重要な一枚となりました。

また、彼は他のミュージシャンとの交流も深く、様々なセッションやプロジェクトに参加しています。特に、日本のフォークシーンにおいて重要な存在である「五つの赤い風船」の活動にも関わり、1975年のアルバム『五つの赤い風船'75』では、西岡たかし、中川イサト、永井洋（元ザ・ディランII）と共にメンバーとして名を連ねました。さらに、中川イサトが企画したオムニバス・ライブ『鼻歌とお月さん』にも参加し、いとうたかお、大塚まさじ、加川良、シバ、西岡恭蔵、長田タコヤキといった当時のシーンを彩る錚々たる顔ぶれと共演を果たしています。

ソロ活動としては、『箱舟は去って』に続き、1976年にはアルバム『少年』を発表します。この作品はオレンジレコードからリリースされ、ソー・バッド・レビューがレコーディングに参加するなど、当時の音楽シーンとの繋がりを感じさせます。

1990年代に入ると、金森幸介は再び精力的にアルバムのリリースを開始し、現在に至るまでコンスタントに作品を発表し続けています。また、彼はライブ活動にも非常に熱心で、全国各地のライブハウスを地道に、そして継続的に訪れ、ファンとの直接的な交流を大切にしています。その活動スタイルは、派手さよりも着実に自身の音楽を届けることに重きを置いているかのようです。

過去にはMBSラジオの番組「MBSチャチャヤング」にも出演するなど、メディアでの露出もありました。彼の音楽は、時代と共に変化しながらも、一貫して自身の内面と向き合い、正直な言葉とメロディーで表現され続けています。シバ、加川良、西岡たかし、中川イサト、いとうたかお、大塚まさじ、西岡恭蔵といった、彼が活動を共にしてきた多くのミュージシャンたちの名前は、彼の音楽的なルーツや交流の広さを物語っています。現在も彼の音楽は、ライブ会場を中心に、多くの人々に支持されています。

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