金谷町

金谷町（かなやちょう）

金谷町は、かつて静岡県榛原郡に存在した町です。遠州東部に位置し、江戸時代には東海道の宿場町として栄えました。特に茶の産地として知られ、「金谷茶」は特産品として有名でした。2005年（平成17年）に旧島田市と新設合併し、現在は島田市の一部となっています。地元では、「かなや」のアクセントは頭高ではなく、2・3拍目が高くなるのが特徴です。

地理

金谷町は、静岡県の遠州東部に位置していました。行政区分としては榛原郡に属し、静岡県中部地方に区分されていました。町の西側には大井川が流れ、豊かな自然に囲まれていました。

河川

大井川

隣接していた自治体

島田市
掛川市
菊川市
牧之原市
周智郡森町

歴史

金谷町は、その歴史の中でいくつかの重要な出来事を経験しています。

1590年（天正18年）: 天正の瀬替えにより大井川の流路が変更されました。この出来事は、町の地形や生活に大きな影響を与えました。
1601年（慶長6年）: 東海道の宿場町として金谷宿が設けられ、交通の要所として発展しました。宿場町としての賑わいは、この地域の経済や文化に大きく貢献しました。
1889年（明治22年）4月1日: 市町村制の施行により、金谷町と五和村が誕生しました。これにより、地方自治体としての基盤が確立されました。
1930年（昭和5年）5月30日: 昭和天皇が静岡県内を行幸された際、金谷町内では明治天皇御野立所跡などを巡幸されました。この出来事は、町にとって大きな名誉となりました。
1957年（昭和32年）10月1日: 金谷町と五和村が合併し、新たな金谷町が誕生しました。これにより、町の規模が拡大し、より強固な自治体となりました。
2005年（平成17年）5月5日: 島田市と対等合併し、新設された島田市の一部となりました。これにより、金谷町という名前は消滅しましたが、その歴史と文化は島田市に引き継がれています。

経済

金谷町は、茶の栽培が盛んでした。特に「金谷茶」は、その品質の高さで知られていました。また、町内にはマスクを製造するサンエムパッケージや、医薬品関連の企業も存在していました。

産業

茶（金谷茶）
マスク（サンエムパッケージ）
医薬品

娯楽

かつては、金谷劇場と第二金谷劇場という映画館があり、地域の人々の娯楽の中心となっていました。

姉妹都市・提携都市

金谷町は、国内外の都市と姉妹都市提携を結び、文化交流を深めていました。

国内

富山県氷見市：1987年（昭和62年）4月15日に姉妹都市提携。

海外

ブリエンツ（スイス）：1996年（平成8年）8月10日に姉妹都市提携。

交通

金谷町は、鉄道と道路の両面で交通の便が良い地域でした。

鉄道

中心となる駅：金谷駅（東海道本線、大井川鐵道）
大井川鐵道
大井川本線：金谷駅 - 新金谷駅 - 代官町駅 - 日切駅 - 五和駅（現：合格駅） - 神尾駅 - 福用駅

※門出駅は金谷町消滅後に新設されました。

道路

一般国道
国道1号
国道473号
旧街道
東海道
金谷宿

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

金谷町には、歴史と自然に触れることができる様々な観光スポットがありました。

お茶の都ミュージアム（旧お茶の郷博物館）
牧之原公園
大井川鐵道 (SL)
諏訪原城跡
金谷茶まつり

出身有名人

金谷町出身の著名人としては、以下のような方々がいます。

コンバット満 - お笑いタレント
小澤正澄 - ギタリスト
牧野京夫 - 参議院議員

脚注

金谷町は、その歴史と文化を大切にし、多くの人々に愛される町でした。現在は島田市の一部として、新たな発展を続けています。

関連項目

静岡県の廃止市町村一覧

外部リンク

島田市・金谷町合併協議会（2005/06/24アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project
金谷町ホームページ（2005/05/04アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project
大井川鐵道公式HP
* サンエムパッケージ公式HP

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