釣巻和

釣巻和（つりまき のどか）

プロフィール

釣巻和は、1987年生まれ、東京都出身の日本の漫画家です。旧姓は子毬和（こまり のどか）で、このペンネームでも活動していました。2012年5月5日に結婚し、現在の姓である釣巻を名乗るようになりました。父親は装丁家・デザイナーとして知られる釣巻敏康です。

キャリア

同人活動を経て、商業誌での執筆を開始しました。2006年には「ゆめうつつ、ゆめ」でアフタヌーン四季賞の準入選を果たし、その才能が認められました。以降、数々の連載作品や読み切り作品を発表し、その独特な世界観と繊細な絵柄で多くのファンを魅了しています。少女漫画から青年漫画まで幅広いジャンルを手掛けており、その作風は多岐にわたります。

受賞歴

2006年：「ゆめうつつ、ゆめ」アフタヌーン四季賞 秋 準入選

作品リスト

連載作品

童話迷宮（2007年 - 2008年、『デジコミ新潮コム・コム』、新潮社、原案：小川未明）
くおんの森（2007年 - 2014年、『月刊COMICリュウ』、徳間書店、隔月連載）
水面座高校文化祭（2009年 - 2011年、『good!アフタヌーン』、講談社）全3巻
あづさゆみ（2012年、『Cocohana』、集英社）
ヨマイヤマイヤのこどもたち（2013年、『コミック怪』、角川書店）
のの湯（2014年 - 2018年、『もっと!』、『Champion タップ!』、秋田書店、原案協力：久住昌之）既刊3巻
日々のの湯（2018年 - 2019年、『Eleganceイブ』）※スピンオフ
聖血の海獣（2017年 - 、『ITAN』、『コミックDAYS』、講談社）既刊3巻

読み切り作品

真夜中商店街
星月夜神社
飴玉屋
ニンピニンのおしゃべり
雪
ある男の手記
白い杯
ふしぎの本
裏庭
昇降口前
四年二組
小町先生
カーテンコール
月のナイフ（2007年、『デジコミ新潮コム・コム』、新潮社）
うさぎ装束（2007年、『月刊COMICリュウ』、徳間書店）
家族の食卓（2007年、『月刊アフタヌーン』、講談社）
鳩居的懐古録（2009年、『つぼみ』、芳文社）
額装（2016年、『ITAN』、講談社）

挿絵・イラスト

ピアニッシシモ（2011年、著：梨屋アリエ、青い鳥文庫、講談社）
天山の巫女ソニン（2011年 - 2015年、著：菅野雪虫、講談社ノベルス、講談社）全5巻
ベッドタイム・ストーリー（2011年、著：乙一、朗読：坂本真綾、星海社FICTIONS 星海社朗読館、星海社）
ダイアログ・イン・ザ・ダーク（2012年、著：乙一、朗読：栗山千明、星海社FICTIONS 星海社朗読館、星海社）
精霊の乙女 ルベト（2016年 - 2018年、著：相田美紅、講談社X文庫ホワイトハート、講談社）全3巻
ダイアナ・ガーネット「いごのうた」（2020年） - シングルジャケット

作風と特徴

釣巻和の作品は、その繊細で美しい絵柄が特徴です。特に、背景や小物などの細部にまでこだわった描写は、作品の世界観をより一層引き立てています。また、物語の構成も非常に丁寧で、読者を深く引き込む力があります。ファンタジー要素を取り入れた作品が多く、その独特な世界観は多くの読者を魅了しています。心理描写も巧みで、キャラクターの感情を繊細に表現することで、読者に共感と感動を与えています。

メディアミックス

釣巻和の作品は、漫画だけでなく、小説の挿絵やイラストなど、様々な形で展開されています。また、朗読劇のビジュアルを手掛けるなど、メディアミックスにも積極的に関わっています。これらの活動を通して、彼女の独特な世界観は、さらに多くの人々に届けられています。

外部リンク

釣巻和 (@tsurimaking) - X（旧Twitter）

もう一度検索