鈴木三右衛門

鈴木三右衛門

鈴木三右衛門（すずき さんえもん、1903年3月25日 - 没年不詳）は、昭和期に活躍した日本の俳優です。本名も鈴木三右衛門。時代によって鈴木三ヱ右衛門、鈴木左衛門、川越一平、鈴木大介と芸名を変えながら、映画界を支えました。

生涯

1903年3月25日、埼玉県比企郡川島町牛ヶ谷戸に生まれました。1923年11月に開校した日本映画俳優学校に一期生として入学し、1925年5月に卒業。同年、日活大将軍撮影所に入社し、脇役俳優としてのキャリアをスタートさせます。

1934年には日活多摩川撮影所に移籍し、熊谷久虎監督の『情熱の詩人啄木 ふるさと篇』（1936年）など、数多くの作品に出演しました。戦後は東宝に移籍し、1956年に再び日活へ復帰。その後も十数本の作品に出演しましたが、山崎徳次郎監督の『ギターを抱えたひとり旅』（1964年）以降の出演記録は見当たらず、その後の消息は不明です。没年も明らかになっていません。

芸名については、1930年代初頭の東宝在籍時には川越一平、戦時中には鈴木左衛門、1960年代初頭には鈴木大介を名乗っていた時期がありました。

主な出演作品

鈴木三右衛門は、数多くの映画に出演し、時代劇、現代劇問わず、様々な役柄を演じました。

夫婦全集（1927年、日活大将軍）
愛の町（1928年、日活大将軍）
思ひ出の水夫（1928年、日活大将軍）
しかも彼等は行く 前・後篇（1931年、日活太秦）
仇討選手（1931年、日活太秦）
前線部隊（1934年、日活多摩川）
うら街の交響楽（1935年、日活多摩川）
人生劇場（1936年、日活多摩川）
土（1939年、日活多摩川）
武蔵野夫人（1951年、東宝）
生きる（1952年、東宝）
太平洋の鷲（1953年、東宝）
七人の侍（1954年、東宝）
潮騒（1954年、東宝）
むすめ巡礼 流れの花（1956年、日活）
陽のあたる坂道（1958年、日活）
ギターを持った渡り鳥（1959年、日活）
星の瞳をもつ男（1962年、日活）
鉄火場破り（1964年、日活）
ギター抱えたひとり旅（1964年、日活）

その他多数

参考文献

『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。

外部リンク

鈴木三右衛門 - 日本映画データベース
川越一平 - 日本映画データベース
鈴木三右衛門 - KINENOTE
川越一平 東宝資料室 - ウェイバックマシン