鈴木英史

鈴木英史：日本の吹奏楽界を牽引する作曲家・編曲家

鈴木英史（すずき えいじ）氏は、1965年東京都世田谷区生まれの作曲家、編曲家です。東京藝術大学音楽学部作曲科、同大学院音楽研究科作曲専攻を修了し、間宮芳生氏、遠藤雅夫氏ら著名な音楽家から師事を受けました。幅広い楽器の演奏にも精通し、その経験は作品に深みを与えています。

数々の受賞歴と華々しいキャリア

鈴木氏は、1987年に安宅賞、2001年には第11回日本管打・吹奏楽アカデミー賞（作編曲部門）を受賞するなど、早くからその才能を高く評価されてきました。外務省在外公館長表彰も受けており、その活動は国際的にも認められています。

特に注目すべきは、東京2020オリンピック・パラリンピック開閉会式典で氏の作品が使用されたことです。これは、日本を代表する作曲家として氏の地位を確固たるものとした、象徴的な出来事と言えるでしょう。さらに、国民体育大会（石川、山形、栃木）、国民文化祭（鳥取、秋田）、ねんりんピック（石川）といった大規模なイベントの式典音楽も多数手掛けており、氏の作品は多くの人々に感動を与え続けています。台湾バンドクリニックの課題曲や、日本スリランカ国交60周年記念委嘱作品（スリランカ交響楽団初演）なども手がけています。2022年度全日本[[吹奏楽コンクール]]課題曲の委嘱も受けた、日本の吹奏楽界を代表する作曲家です。

多様な音楽集団とのコラボレーションと幅広い作品

大学在学中には、間宮芳生氏、吉川和夫氏らと共にグループ「ミュヘイ（MUHELY）」を結成。国内外で作品の紹介活動を行いながら、作曲活動をスタートさせました。現在も、東京佼成ウインドオーケストラ、大阪市音楽団、シエナ・ウインド・オーケストラなど、国内外の著名なオーケストラや楽団から数多くの委嘱を受け、その作品は日本を中心に、欧米、アジア諸国で広く演奏されています。

フレデリック・フェネル、ダグラス・ボストック、岩城宏之、汐澤安彦、佐渡裕、秋山和慶、山下一史、下野竜也、山田和樹、大井剛史といった、日本を代表する多くの著名な指揮者によって、鈴木氏の作品は演奏され、高い評価を得ています。

作品リスト：吹奏楽を中心に多様なジャンルの作品を発表

鈴木氏の作品は、交響曲から吹奏楽曲、そして編曲作品まで多岐に渡ります。特に吹奏楽作品は数多く、全日本[[吹奏楽コンクール]]課題曲や、各地の楽団からの委嘱作品など、日本の吹奏楽界に大きな貢献をしています。代表的な作品として以下のものがあげられます。

作曲作品

交響曲
ジェネシス（2022年度全日本[[吹奏楽コンクール]]課題曲III）
ライフ・ヴァリエーションズ
信長〜ルネサンスの光芒
大いなる約束の大地〜チンギス・ハーン
セクエンツィア
吹奏楽のための「光の祭典」
風を織る
鳥のマントラ／萬歳楽
幽遠の譜
開闢の譜
祈りの島〜海の詩
ソング・アンド・ダンス
ソング・アンド・レジェンド
3つの海の情景
天空の鳥たち
祝典行進曲「風・水・地・人」
マーチ「ジャスト・ビー・セブン」
式典序曲「空よ風よ」
フォスター・ファンタジー
春の目覚め
ミュージカル作品など多数

編曲作品

クラシック音楽から、ディズニー作品、日本のアニメソングまで、多様なジャンルの編曲作品を手掛けています。

教育活動と社会貢献

鈴木氏は、日本音楽著作権協会正会員、尚美ミュージックカレッジ専門学校特別講師、洗足学園音楽大学講師を務め、後進の育成にも力を注いでいます。また、日本ウインドアンサンブル《桃太郎バンド》代表、日本吹奏楽指導者協会（JBA）理事、21世紀の吹奏楽“響宴”会員、一般社団法人日本管打・吹奏楽学会会員、バンドジャーナル《TOPICS》主筆（2019年～）なども務めており、日本の音楽文化の発展に大きく貢献しています。

まとめ

鈴木英史氏は、その類まれな才能と幅広い活動によって、日本の音楽界、特に吹奏楽界に大きな足跡を残す作曲家・編曲家です。今後の活躍にも期待が高まります。

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