銀河系外惑星

銀河系外惑星とは

銀河系外惑星とは、私たちの住む天の川銀河（銀河系）の外に存在する惑星の総称です。これらの惑星は、非常に遠く離れているため観測が難しく、その存在が確認されている例はまだわずかです。銀河系外惑星は、しばしば「系外惑星」と呼ばれる太陽系外[[惑星]]とは区別されます。

銀河系外惑星の発見

銀河系外惑星の発見は、その距離と観測の困難さから非常に困難です。しかし、いくつかの画期的な発見が報告されています。

QSO B0957+561に関連した惑星

1996年、天文学者のR.E.Schildは、おおぐま座にあるクエーサー「QSO B0957+561」の重力マイクロレンズ現象を観測しました。この現象は、地球の3倍の質量を持つ惑星が原因であると推定されました。この惑星は、クエーサーの手前にある銀河「YGKOW G1」に属していると考えられており、これは銀河系外惑星が報告された最初の例となりました。ただし、この観測はマイクロレンズ現象によるものであり、再現性は無く、その惑星が実在するかどうかは未確定です。もし存在すれば、地球から49億光年という途方もない距離にあることになります。

アンドロメダ銀河の惑星

また、重力マイクロレンズを利用した観測によって、アンドロメダ銀河でも惑星と思われる天体が発見されました。この天体の光度変化のパターンは、木星質量の6倍から7倍の惑星を従えた恒星によるものと一致しています。これはアンドロメダ銀河で初めて報告された惑星の例となりました。しかし、この報告もまたマイクロレンズ現象に基づいているため、再現性はありません。

HIP 13044

恒星「HIP 13044」は、太陽系から2000光年離れた場所に位置しており、惑星「HIP 13044 b」を持つことが確認されています。この恒星系は、かつて銀河系と衝突合体した矮小銀河の残骸であるヘルミストリームに属しています。したがって、「HIP 13044 b」はかつて銀河系外惑星だった可能性があります。ただし、後の研究によってこの惑星の存在には否定的な結果も出ており、その実在は確定していません。

M51-ULS-1

2020年9月には、子持ち銀河（M51）において、初の銀河系外惑星となる可能性のある「M51-ULS-1b」の発見が報告されました。この惑星は、連星系「M51-ULS-1」を周回しており、その連星系の片方はブラックホールか中性子星であると考えられています。この発見は、X線を利用したトランジット法が銀河系外惑星の発見に有効であることを示唆しています。

銀河系外惑星研究の意義

銀河系外惑星の研究は、宇宙における惑星の普遍性や多様性を理解する上で非常に重要です。これらの惑星は、太陽系外[[惑星]]とは異なる環境で形成されている可能性があり、その組成や特徴は未解明な部分が多く残されています。今後、観測技術の進歩によって、銀河系外惑星の研究が大きく発展することが期待されます。

参考資料

* 太陽系外[[惑星]]

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