鍋山城

鍋山城の概要

鍋山城は、岐阜県高山市に位置する山城で、標高の高い場所に築かれています。この城は、戦国時代から安土桃山時代にかけて、飛騨地方を支配した様々な勢力の興亡を見守ってきました。鍋山城は、鍋山氏によって築城された後、姉小路氏、三木氏、そして金森氏といった有力な武将たちの手に渡り、それぞれの時代で重要な役割を果たしました。

歴史

鍋山城の歴史は、天文年間（1532年 - 1555年）に鍋山安室によって築かれたことに始まります。安室は、この地に城を築き、自らの名字を鍋山としました。その後、安室は三木姉小路氏の家臣となり、三木顕綱を養子に迎えました。しかし、顕綱は安室を毒殺し、鍋山城を奪取するという裏切り行為に出ました。さらに顕綱は、八日町の戦いの後、謀反の疑いにより兄である姉小路頼綱によって暗殺され、その短い支配は終わりを告げました。

その後、鍋山城は頼綱の次男である姉小路秀綱が城主となり、後に本拠を松倉城に移すと、三男の李綱が鍋山氏を継ぎ城主となりました。しかし、1585年（天正13年）の飛騨征伐によって三木氏は滅亡し、鍋山城は金森氏の支配下に入りました。金森氏は当初、この城を拠点として政治を行いましたが、城の立地が狭く、経営に適さないと判断し、高山城へと移りました。

城郭

鍋山城の城郭は、本丸を大鍋山に、二の丸を小鍋山に、そして出丸を下鍋山に配置した構造になっています。城内には、石垣、櫓台、虎口、土塁、郭、堀といった遺構が残っており、当時の城の様子を今に伝えています。現在、城跡の管理は鍋山城跡史跡保存会によって行われています。

逸話

鍋山城の麓には、七夕岩（雄岩・雌岩）と呼ばれる岩があり、おはぐろ蛇の伝説が語り継がれています。この伝説は、地域の歴史や文化を今に伝える貴重な物語です。

関連情報

鍋山城は、日本の城郭史における重要な遺跡の一つです。また、鍋山城の歴史は、三木氏、姉小路氏、鍋山氏、金森氏といった飛騨地方の有力な武将たちの興亡と深く関わっています。これらの情報は、鍋山城の歴史を理解する上で不可欠です。以下に、関連する項目をまとめました。

日本の城一覧
三木氏
姉小路氏
鍋山氏
金森氏

外部リンク

以下に、鍋山城に関する詳細な情報が掲載されているウェブサイトへのリンクをまとめました。

鍋山城跡｜高山市
鍋山城 -飛騨の城-
鍋山城 飛騨国
鍋山城　鍋山氏
鍋山城　三木氏　姉小路氏
鍋山城跡[なべやまじょうあと - 岐阜県公式ホームページ]
鍋山城　三木・金森氏

これらのリンクは、鍋山城の歴史や構造、関連する人物についてさらに深く理解するための参考になるでしょう。

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