鎌田純一

鎌田純一（かまた じゅんいち）

概要

鎌田純一は、1923年7月17日に大阪で生まれ、2014年7月15日に90歳で亡くなった日本の神道学者・歴史学者です。宮内庁侍従職御用掛、皇學館大学名誉教授を務めました。中世神道史研究の碩学として知られ、宮中祭祀についても深い知識を持っていました。

生涯

幼少期を伊勢で過ごし、宇治山田中学校を経て國學院大學へ進学。在学中には学徒出陣で海軍中尉を務めました。國學院大學卒業後、大学院に進み、日本文化研究所専任所員や講師として教鞭を執りました。その後、皇學館大学の再興に尽力し、助教授、教授として長年勤務しました。その間、東北大学や岩手大学でも非常勤講師として教鞭を執りました。

1988年からは宮内庁掌典職掌典として皇室の祭祀に携わり、祭事課長として平成の即位礼・大嘗祭を支えました。退任後は宮内庁侍従職御用掛として、皇室を支え続けました。2014年、肺癌のため90歳で逝去しました。

業績

専門は日本中世史、神道史で、特に中世神道史研究において多くの功績を残しました。宮中祭祀にも深く精通しており、その知識は多くの著書や論文にまとめられています。また、神社本庁中央研修所講師として、神職養成にも力を注ぎました。

主な著書

『先代舊事本紀の研究 校本の部』（1960年）
『先代舊事本紀の研究 研究の部』（1962年）
『神道文献』（1993年、改訂版2012年）
『中世伊勢神道の研究』（1998年）
『平成大禮要話　即位礼 大嘗祭』（2003年）
『神宮史概説』（2003年）
『皇室の祭祀』（2006年）
『神道概説』（2007年）
『神道史概説』（2010年）
『慎みて怠ることなかれ　鎌田純一論集』（2015年）

主な編著

『史料纂集 舜旧記』（全8冊、1970年-1999年）
『神道大系 古典編　先代旧事本紀』（1980年）
『神道大系 論説編・復古神道4　平田篤胤』（1980年）
『甲斐国一之宮浅間神社誌』（改訂版2005年）

共著

上田正昭と『日本の神々 『先代旧事本紀』の復権』（2004年）

外部リンク

鎌田純一との質疑問答『皇室祭祀と建国の心』、日本会議より

鎌田純一は、その学識と人格によって多くの人々に影響を与え、日本の歴史と文化の理解に大きく貢献しました。彼の研究は、今日においても重要な学術的価値を持ち続けています。

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