長岡線

長岡線(ながおかせん)



長岡線は、新潟県長岡市新潟市を結ぶ高速バス路線であり、県内高速バスのブランド「ときライナー」の1路線として知られています。この路線は、長岡と新潟という県内主要都市間を直結し、ビジネスや観光など、多岐にわたる目的で利用されています。

運行形態


全便が先着順の座席定員制を採用しており、予約は不要ですが、満席の場合は途中停留所からの乗車ができません。これは、利用者の利便性を考慮しつつ、円滑な運行を維持するための措置です。

歴史


長岡線は、北陸自動車道の一部開通の翌日に開設されました。当時は地方都市間の高速バスがまだ珍しい時代でしたが、開設当初から複数事業者による共同運行方式が採用されました。また、予約不要の座席定員制という利便性の高さから、開設当初から利用客が殺到し、すぐに増便が行われました。この成功が、新潟県内における高速バス路線の発展の先駆けとなりました。

長岡線は、JRの鉄道路線と競合する形で運行していますが、開業当初は国鉄(現JR)の利用客を奪うほどの盛況ぶりでした。これに対抗して、国鉄が運賃割引を行うなど、激しい競争が繰り広げられました。しかし、現在でも高い利用率を維持しており、沿線の長岡インターや新潟県庁、古町、万代シテイといった途中の停留所でも乗降客が多いことが特徴です。

特徴


長岡線の特徴の一つとして、高速道路上のすべてのバス停にパークアンドライド駐車場が整備されている点が挙げられます。特に巻潟東バスストップには、400台規模の駐車場が整備されています。

また、かつては平日朝に長岡発の「ビジネス特急」が運行されていました。この便は、長岡・新潟両市街地内の停留所のみに停車し、高速道路内はノンストップで運行していました。この便は越後交通が担当し、誤乗防止のため、運転席前方に「ビジネス特急 高速道内ノンストップ」の表示板が掲示されていました。

近年、利用客の減少に伴い、便数の削減が行われています。しかし、2009年から休止していた新潟空港への延長運行が、2012年から2013年にかけて社会実験として実施されました。2022年4月1日からは、「ときライナー」のブランドが発足しましたが、路線形態等の変更はありません。

沿革


長岡線の歴史を年表形式でまとめると、以下のようになります。

1978年9月22日:運行開始(長生橋経由)
1985年6月1日新潟県庁舎移転に伴い、新潟市内の運行経路を変更
1987年頃:新潟市内の運行経路を一部変更
1989年新潟市役所移転に伴い、白山前停留所を「市役所前」に改称
1992年7月1日:中之島見附IC経由の2系統を開設し、3系統体制に
1994年頃:新潟空港乗り入れ開始
1997年頃:新潟中央IC経由に変更
1999年4月1日:栃尾・見附線廃止
2005年10月1日:ビジネス特急廃止
2008年6月1日:運賃改定
2009年4月1日新潟空港間の運行を休止
2010年4月1日:ダイヤ改正で減便
2010年12月6日:深夜便増発の社会実験を開始
2011年4月1日:深夜便を定期運行化
2012年3月25日新潟空港への延長運行を開始
2013年4月1日新潟空港への延長運行を終了
2015年3月14日:ダイヤ改正で減便
2018年12月1日:ICカード利用開始
2019年9月30日高速バスカードの販売終了
2020年12月1日:新型コロナウイルスによる需要減で減便
2021年4月1日:ダイヤ改正で減便
2021年12月1日:ダイヤ改正、経由地変更
2022年4月1日:「ときライナー」発足

運行会社


長岡線は、以下の2社が共同で運行しています。

越後交通(本社営業所)
新潟交通(新潟東部営業所)

運行回数


2022年4月現在の運行回数は、以下の通りです。

平日:21往復
土曜・休日:17往復

停車停留所


停車停留所は、長岡発と新潟発で扱いが異なります。

◆:両方面とも乗降可能(全便停車)
▼:長岡発は乗車のみ、新潟発は降車のみ
▲:新潟発は乗車のみ、長岡発は降車のみ
▽:長岡発のみ停車(降車のみ)
△:新潟発のみ停車(乗車のみ)
↑:新潟駅前発6:45のみ運行(新潟市内では乗車のみ、高速道路上バスストップは乗降可能、長岡市内では降車のみ)

運行経路


長岡線には、以下の2つの経路があります。

長生橋経由
東バイパス経由

長生橋経由は、新潟県道36号長岡停車場線、国道351号国道8号などを経由し、関越自動車道北陸自動車道を通ります。東バイパス経由は、長岡市道、国道8号長岡バイパス国道8号長岡東バイパスなどを経由し、北陸自動車道に合流します。

使用車両


両社とも、原則としてハイデッカー4列シート補助席付き・化粧室なしの車両を使用しています。

備考


運賃精算には、ICカードが利用できます。
新潟交通は、県内高速用の新車を当路線に優先的に投入する傾向があります。

関連情報


関連する項目としては、「とき (列車)」「北越 (列車)」「くびき野 (列車)」があります。

外部リンク


[新潟交通]]:[高速乗合バス
* [越後交通]]:[県内高速バス

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