長崎市立淵中学校

長崎市立淵中学校

長崎市立淵中学校（ながさきしりつふちちゅうがっこう）は、長崎県長崎市梁川町に位置する公立の中学校です。本校は、戦前に設立された「淵高等小学校」及び「淵国民学校高等科」を前身とし、学制改革によって中学校へと転換されました。

概要

校訓

本校の校訓は「自主・協力・創造」であり、生徒たちが主体的に学ぶ環境を大切にしています。

校歌

校歌は福田清人が作詞し、沖不可止が作曲を手掛けたもので、3番まであり校名の「淵中」は3番に登場します。

校区

長崎市立稲佐小学校及び長崎市立城山小学校の校区に属しています。

沿革

• - 1940年: 「淵高等小学校」が開校。
• - 1941年: 国民学校令により「淵国民学校」と改称。
• - 1945年: 原子爆弾により校舎が全焼し、教職員や在籍児童の大半が犠牲になる。
• - 1946年: 戦災死者の碑を建立。
• - 1947年: 学制改革に伴い「長崎市立淵中学校」と改称し、開校式を実施。

その後も学校は復興を遂げ、1956年には校歌と校旗を制定、1968年にはプールが完成しました。1984年には体育館が建て替えられ、旧体育館の一部は原爆遺構として保存されています。1990年には新校舎が完成し、現在の形へと進化しました。また、1995年には被爆50周年の慰霊式典を挙行し、平和を願う取り組みを続けています。

学校行事と部活動

本校は3学期制を採用しており、体育大会は毎年5月に実施されます。部活動も充実しており、運動部では軟式野球部、サッカー部、バスケットボール部、ソフトテニス部、バドミントン部、バレーボール部、卓球部、陸上部、剣道部、水泳部などが活動しています。文化部には吹奏楽部、パソコン部、美術部などがあり、生徒の興味や才能を伸ばす場となっています。

原子爆弾の被害

淵国民学校は爆心地から約1.2kmの距離にあり、1945年8月9日に甚大な被害を受けました。教職員や生徒が戦時中、軍需工場に動員されていたため学校教育は停止していましたが、被爆当日は校内に工場が併設され、多くの人々が犠牲になりました。校舎は全焼し、体育館も焼失しました。

制服

本校の制服は男子が冬服に標準的な学生服を着用し、夏服はカッターシャツにスラックスです。女子は冬服がブレザー、夏服はカッターシャツに吊りスカートとなっています。

著名な出身者

著名な出身者にはシンガーソングライターの福山雅治、プロ野球選手の増田珠、サッカー選手の毎熊晟矢がいます。

アクセス

最寄りの鉄道駅はJR長崎線の浦上駅です。長崎電気軌道の茂里町電停から徒歩5～10分、バス利用の場合は「淵中前」または「梁川公園前」からのアクセスが便利です。

周辺施設

長崎ブリックホールやみらい長崎ココウォーク、長崎市民総合プールなど多くの施設に囲まれた環境にあります。活水中学校・高等学校、長崎県立長崎西高等学校、長崎市立稲佐小学校も近隣に存在し、地域の教育環境の一翼を担っています。

もう一度検索