長崎鉄道事業部

長崎鉄道事業部：変遷と現業機関

長崎鉄道事業部は、かつて長崎県長崎市の長崎駅構内に存在した、九州旅客[[鉄道]]（JR九州）の事業部の一つでした。長崎支社の管轄下にありましたが、2022年4月の組織改正により、支社本体に機能が統合され、その歴史に幕を閉じました。本稿では、長崎鉄道事業部の歴史、関連する車両基地、組織改編後の現業機関について詳細に解説します。

歴史

長崎鉄道事業部は、1999年（平成11年）6月1日に長崎運転所が改組される形で発足しました。

2005年（平成17年）3月1日：寝台特急「さくら」が廃止され、特急形車両の配置運用がなくなりました。
2011年（平成23年）4月1日：検修部門が長崎車両センターとして分離されました。
2013年（平成25年）：佐世保鉄道事業部が統合され、管轄範囲が拡大しました。
2014年（平成26年）：
3月13日：九州新幹線（西九州ルート）開業に伴う高架事業により、長崎車両センターが早岐駅構内に移転し、佐世保車両センターとして運用を開始しました。
3月15日：長崎運輸センターと長崎車掌センターが統合され、長崎乗務センターに改称されました。
2022年（令和4年）：
4月1日：組織改正により長崎鉄道事業部が廃止され、支社本体に機能が統合されました。
6月20日：長崎乗務センターに新幹線乗務員部門が新設され、長崎総合乗務センターに改編。同時に佐世保運輸センターが併合され、廃止されました。
9月22日：ダイヤ改正に伴い、在来線での車掌業務が廃止されました。

車両基地

長崎車両センター

長崎車両センターは、かつて長崎県長崎市に存在したJR九州長崎支社長崎鉄道事業部管轄の車両基地でした。長崎駅に隣接していましたが、2014年3月15日に九州新幹線西九州ルート開業に伴う高架事業により、佐世保車両センターに移転しました。ただし、車両の留置や洗浄などは当分の間、長崎車両センターでも実施されました。

所在地：長崎県長崎市尾上町1-89
最寄駅：長崎駅
所属車両の車体略号：「崎サキ」

過去の所属車両

817系電車（VN編成）：佐世保車両センターへ移管
キハ66系気動車：佐世保車両センターへ移管
キハ200系気動車：佐世保車両センターへ移管
キハ47形気動車：2002年までに他地区へ転属
キハ31形気動車：1994年までに他地区へ転属
キハ58系+キハ65形気動車：他地区に転属または廃車
キハ183系気動車：特急「シーボルト」として活躍後、大分車両センターへ転属
14系客車：寝台特急「さくら」などで運用後、熊本へ転属

佐世保車両センター

佐世保車両センターは、長崎県佐世保市にあるJR九州長崎支社管轄の車両基地です。早岐駅に隣接しており、2014年3月15日に長崎車両センターから基地機能が移管されました。

所在地：長崎県佐世保市早岐1丁目
最寄駅：早岐駅

所属車両（2024年4月1日現在）

817系電車（VN編成）
キロシ47形気動車：「或る列車」専用車
キハ47形気動車
キハ147形気動車・キシ140形気動車：「ふたつ星4047」用
キハ66系気動車：保留車
YC1系気動車

かつての所属車両

キハ200系気動車：大分車両センター・熊本車両センター・鹿児島車両センターへ転属

乗務員区所

長崎総合乗務センター

長崎総合乗務センターは、長崎県長崎市の長崎本線長崎駅付近にある、JR九州長崎支社管轄の運転士・車掌の乗務員基地です。2022年6月20日に新幹線乗務員部門を新設し、長崎乗務センター・佐世保運輸センターを統合して発足しました。2022年9月22日に在来線での車掌業務は廃止されています。

新幹線運転士・車掌乗務範囲：西九州新幹線（全線）
在来線運転士乗務範囲：鹿児島本線、長崎本線、佐世保線、大村線

佐世保運輸センター（廃止）

佐世保運輸センターは、長崎県佐世保市の早岐駅構内にあったJR九州長崎支社管轄の乗務員基地です。長崎総合乗務センターに編入される形で廃止されました。

乗務範囲：鹿児島本線、長崎本線、佐世保線、大村線

設備管理区所

長崎工務センター
諫早工務センター
佐世保工務センター

参考文献

ジェー・アール・アール 編『JR電車編成表2024夏』交通新聞社、2024年5月24日、222頁。ISBN 978-4-330-02824-8。 
「JR旅客会社の車両配置表」『鉄道ファン』2024年7月号（通巻759号）付録、交友社。 

関連項目

* 日本の車両基地一覧

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