長浜港 (滋賀県)

滋賀県長浜港：琵琶湖の玄関口

長浜港は、滋賀県長浜市に位置する地方港湾であり、琵琶湖北部における重要な拠点として機能しています。古くから漁業や湖上交通の中心地として発展を遂げ、現在もその役割を担いながら、観光客にも親しまれる場所となっています。

歴史と変遷

明治15年（1882年）、長浜と大津を結ぶ鉄道連絡船の港として、長浜城の堀端に開港しました。当初は長浜駅に隣接した場所にありましたが、船舶の大型化に対応するため、昭和38年（1963年）7月、現在の場所に移転。移転後は、公園やホテル、ヨットハーバーなども整備され、より利便性の高い港湾として生まれ変わりました。

昭和27年（1952年）には地方港湾に指定され、その後も継続的に整備が進められています。2015年度の統計では、発着船舶数は2,182隻（296,714総トン）、利用客数は197,500人に上り、琵琶湖における重要な交通拠点としての役割を改めて示しています。

アクセスと周辺環境

長浜港は、JR西日本琵琶湖線（北陸本線）長浜駅から徒歩10分の場所に位置し、アクセスも良好です。港周辺には、豊公園をはじめ、成田美術館、長浜城、慶雲館、長浜鉄道スクエア、長浜文化芸術会館など、多くの観光スポットが点在しています。また、近隣にはグランドメルキュール琵琶湖リゾート＆スパや北ビワコホテル グラツィエといった宿泊施設もあり、観光の拠点として最適な環境が整っています。

航路とイベント

長浜港からは、人気の観光地である竹生島への定期航路が運航されており、竹生島からさらに今津港（高島市）へと繋がる航路もあります。さらに、大津港（大津市）を起点とした琵琶湖周遊観光船「ぐるっとびわ湖島めぐり」も季節運行しています。長浜盆梅展開催中には、「冬のびわこ縦走 雪見船」として、冬の琵琶湖の美しい景観を楽しむことができます。

毎年8月には、「長浜・北びわ湖大花火大会」が開催され、全国的にも有名な花火大会として知られています。この花火大会は、「全国で見ておきたい花火ベスト20」にも選定されており、多くの観光客が訪れます。

長浜港の役割

長浜港は、歴史と自然が調和した美しい環境と、充実したアクセス、そして周辺の観光資源を活かし、琵琶湖観光の玄関口として、さらには地域の経済活性化にも貢献する重要な役割を担っています。今後も、地域住民や観光客にとって快適で魅力的な港湾として発展していくことが期待されます。

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