長続連

長続連（ちょう つぐつら）

長続連は、戦国時代の武将であり、能登の有力大名である畠山氏に四代にわたって仕えた重臣です。平盛信の次男として生まれ、初めは平勝光と名乗っていましたが、後に伯父である長英連の婿養子となり、畠山義続から偏諱を賜り長続連と改名しました。新九郎、九郎左衛門尉、対馬守を称し、能登国鳳至郡穴水城主を務めました。

生涯

長続連は、畠山七人衆の一人として、その生涯において主君の放逐や擁立といった政治的な動きに深く関与しました。特に、織田信長の勢力が能登にまで拡大してくると、これに接近して親密な関係を築き、同じ畠山家中の有力者であった遊佐氏や温井氏を凌ぐほどの勢力を誇るようになりました。

天正4年（1576年）には、越後の上杉謙信が能登に侵攻を開始しました。長続連は、七尾城に籠城することで、一旦は上杉軍を撃退することに成功しました。しかし、翌年の上杉軍との戦いでは、城内に疫病が発生し、戦況が不利となりました。さらに、畠山家の重臣で親上杉派であった遊佐続光や温井景隆らが上杉謙信に内応したため、七尾城はついに落城しました（七尾城の戦い）。

七尾城落城の際、長続連をはじめとする長一族のほとんどが謀殺されました。生き残ったのは、長続連の嫡男である綱連の末子である菊末丸と、出家して孝恩寺の住職となっていた三男の連龍のみでした。

この七尾城の落城は、織田信長に援軍を要請していた使者である連龍が到着する数日前の出来事でした。

関連事項

* 加賀八家: 能登畠山氏の家臣団の中でも特に有力であった八つの家を指します。長氏は、この加賀八家の一つとして名を連ねています。

長続連は、戦国時代の激動期において、能登の地でその才覚を発揮した武将でした。しかし、上杉謙信の侵攻と家臣の内応によって、その一族は悲劇的な最期を遂げることとなりました。

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