長谷山彰

長谷山彰について

長谷山彰（はせやま あきら）は、1952年11月22日生まれの日本の法制史学者です。専門は日本法制史であり、慶應義塾大学で法学博士の学位を取得しています。教育者としても傑出した経歴を持ち、慶應義塾大学長や学校法人慶應義塾長を歴任した後、現在は学校法人慶應義塾学事顧問、慶應義塾大学名誉教授を務めています。2022年4月1日からは、国立大学法人北海道国立大学機構の初代理事長に就任しました。

生い立ちと学歴

長谷山彰は秋田県秋田市で生まれ、宮城県仙台市で育ちました。宮城県仙台第一高等学校を卒業後、1975年に慶應義塾大学法学部法律学科を卒業、1979年には同大学文学部史学科も卒業しています。1984年には慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻博士課程を単位取得満期退学しました。

教育者としてのキャリア

1987年から駿河台大学法学部専任講師として教鞭を執り始め、助教授を経て1994年に教授に昇格しました。1997年には慶應義塾大学文学部教授に就任。その後、慶應義塾大学では相撲部長、学生総合センター長、学生部長、大学附属研究所斯道文庫長など要職を歴任しました。2007年から文学部長、2009年には常任理事として大学運営にも携わり、2017年5月28日から2021年5月27日までの間は慶應義塾長を務めました。2021年6月からは慶應義塾学事顧問に就任しています。

また、2022年2月には全日本大学野球連盟の会長と日本学生野球協会の副会長に就任し、学生スポーツの振興にも貢献しています。

人物像

長谷山彰は、史跡巡りと映画鑑賞を趣味としています。また、慶應義塾大学の相撲部長を務めた経験からもわかるように、相撲にも深い関心を持っています。

研究活動

1988年には、『律外科刑の基礎的研究』で慶應義塾大学から法学博士の学位を取得しました。研究テーマは、法制史上の制定法と慣習法の関係、および日本前近代の裁判制度を日中の制度的比較によって考察することです。三田史学会、法制史学会、日本古文書学会などで活発に活動しています。

栄典

2022年には、イギリスから大英帝国勲章MBEを授与されました。

著書

長谷山彰は、数多くの著書を出版しており、その研究成果は広く知られています。主な著書には以下のようなものがあります。

『法史学の諸問題』(利光三津夫編著、慶應通信、1987年)
『律令外古代法の研究』(慶應通信、1990年)
『日本古代史叢説』(村山光一編著、慶應通信、1992年)
『新裁判の歴史』(利光三津夫共著、成文堂、1997年)
『政治と宗教の古代史』(三田古代史研究会編、慶應義塾大学出版会、2004年)
『日本古代の法と裁判』(創文社、2004年)
『律令法とその周辺』(國學院大學日本文化研究所編、汲古書院、2004年)
『律令制国家と古代社会』(吉村武彦編、塙書房、2005年)
『体育研究所新棟完成記念フォーラム報告書』(慶應義塾大学体育研究所編、2009年)
『法制と社会の古代史』(三田古代史研究会編、慶應義塾大学出版会、2015年)
『日本古代史──法と政治と人と』(慶應義塾大学出版会、2016年)

外部リンク

K-RIS 長谷山彰 - 慶應義塾研究者情報データベース
* 長谷山彰 - researchmap

長谷山彰は、法制史研究の第一人者として、また教育者として、多岐にわたる分野で日本の発展に貢献している人物です。

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