長谷川一幸

長谷川一幸 - 空手の巨星

長谷川一幸（はせがわ かずゆき、1948年8月28日生まれ）は、徳島県を故郷とする著名な空手家であり、国際空手道連盟 極真会館の世界全極真の総帥である。また、一般社団法人極真会館支部長連合会の理事長としても活動している。彼は全極真空手の九段という高い段位を有し、空手界における重要な人物である。

来歴

長谷川は徳島県板野郡板野町に生まれ育った。高校時代には、鳴門市立鳴門工業高等学校に通い、空手道や拳法のクラブがなかったため、柔道部に所属していた。ここで彼は講道館の二段を取得。高校を卒業後、上京し東京理科大学に入学するものの、すぐに中退し、工場で働く道を選んだ。

1967年、彼は極真会館本部道場に入門し、大山倍達師範の元で本格的な稽古を始める。彼の身長は165センチメートルであったが、自身よりも小柄な大沢昇を見て奮起し、厳しい稽古に励んだ。この忍耐と努力により、1969年には初段（黒帯）を取得し、第1回オープントーナメント全日本空手道選手権大会で3位入賞を果たす。

1970年には第2回全日本選手権に出場し、見事優勝を遂げる。長谷川は試合の中で「倒して決めの下段突き」を多用し、しばしばその技術がルール変更のきっかけとなるなど、技の試行錯誤を重ねてきた。彼は1971年の第3回全日本選手権からルールが改正されたことに寄与し、空手の進化に尽力した。1970年を最後に選手権大会から引退し、故郷の徳島県に戻り、極真会館徳島支部を設立する。

その後、1978年からは愛知県でも支部長として活動し、極真会館長谷川道場の師範として多くの弟子を育てている。2001年には大石代悟や桑島靖寛らとともに極真連合会を結成し、理事長を務めた。彼の貢献が認められ、1999年には日本文化振興会から社会文化功労賞を受賞。

長谷川は2008年、タイで開催された世界組手会で特別審判を務め、その後も日本空手の普及に尽力している。2012年には全日本極真連合会を退会し、大石代悟範士とともに国際空手道連盟 極真会館 世界総極真を立ち上げ、代表として活躍する。2014年には九段に昇段し、2019年には国際空手道連盟 極真会館 世界全極真を設立し、総帥となった。

同年9月には、「一般社団法人 極真会館支部長連合会」を同志たちとともに立ち上げ、支部長たちの結束を強める活動を推進している。長谷川の活動は空手界において多大な影響を与え、今もなおその足跡を刻んでいる。彼の教えと理念は多くの若手空手家たちに引き継がれ、次世代へとつながっている。

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