長谷川信

長谷川 信について

長谷川信（はせがわしん、1918年12月4日 - 1990年10月28日）は、日本の著名な政治家であり、参議院議員を3期にわたって務めた。勲一等瑞宝章を受け、位階は従三位に叙された。新潟県長岡市に生まれ、地元の旧制新潟県立長岡中学校（現・新潟県立長岡高等学校）を卒業後、旧制第一早稲田高等学院（現・早稲田大学の教養課程）に入学。しかし、父の死去を受けて学院を中退し、17歳で長谷川酒造の社長に就任するという異例のキャリアをスタートさせた。

戦時中の経歴と政治活動の始まり

1942年には南西方面艦隊海軍民政府に志願し、インドネシアのセレベス島マカッサルで勤務。その後1944年12月に帰国し、終戦後は青年団活動に携わった。この時期に、地域の政治に目を向け始め、上組村議、宮内町議、長岡市議を2期、さらには新潟県議会議員を4期にわたり務めるなど、徐々にキャリアを築いていった。

国政への進出

1977年5月、亘四郎の死去を受けた第10回参議院議員通常選挙に自民党公認で出馬し、初当選。この頃、党内では田中派に所属し、1979年には第2次大平内閣において郵政政務次官に就任した。1987年には経世会が結成され、田中派が竹下派、二階堂グループ、中立系に分裂する際には、無派閥という立場を選んだ。

法務大臣としての活躍

1990年2月には第2次海部内閣において法務大臣に任命され、政治的な責任を全うしていたが、同年9月3日に天皇明仁に内奏を行った後、皇居内で倒れた。その後、病気により閣議を欠席し、9月13日に脳卒中により辞任することとなる。10月28日、東京都港区にある虎の門病院で急性心不全のため逝去。享年71歳であり、その死によって故人に対して勲一等瑞宝章が追贈され、従三位に叙せられた。

エピソード

彼の政治家としての影響は、1987年の自民党総裁選挙においても見られる。この選挙では、竹下登が田中角栄邸を訪れるか否かで悩んでいたが、竹下の後見人である金丸信の推薦で、長谷川がその橋渡し役となり、田中に対して出馬の挨拶を行ったことが影響を与えた。

家族

長谷川信には長男があり、長谷川道郎は元参議院議員として活動していた。彼の家族も政治の世界に影響を持つ存在として知られています。

長谷川信の生涯は、新潟県から日本の政治の舞台に立ち、様々な役職を通じて地域や国に貢献したことを示しています。その業績は、今後も政治史に残ることでしょう。

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