長野県道23号松本停車場線

長野県道23号松本停車場線

長野県道23号松本停車場線は、長野県松本市を東西に結ぶ主要地方道です。起点の松本駅前交差点から終点の深志二丁目交差点まで、全線が国道143号と重複しているため、単独区間は存在しません。しかし、松本駅前からあがたの森公園までの区間は、「駅前通り」、「マルシェ通り」、「あがたの森通り」という愛称で親しまれ、松本市民にとって重要な生活道路となっています。

路線概要

この県道は、全長1.6kmで、ほとんどの区間が片側二車線で整備されています。ただし、東端の約150mは片側一車線となっています。沿道には街路樹が植えられ、歩行者と自転車が分離された安全な歩道が確保されています。しかし、自転車通路が放置自転車によって占有されることがあり、一部区域では自転車整理区域に指定し、定期的な撤去作業が行われています。

かつてこの道には路面電車が走っており、地元住民の間では「電車通り」という通称も残っています。これは、かつて松本電気鉄道浅間線が運行していた名残です。

この道路は、松本駅を起点として、まつもと市民芸術館、松本市美術館などの文化施設を経由し、あがたの森公園へと続いています。沿道には、コンビニエンスストアや様々な商店が立ち並び、松本駅前の活気を象徴する存在となっています。

路線データ

起点: 松本停車場（松本駅前交差点）
終点: 松本市本町（深志二丁目交差点）
重要な経過地: なし
道路の区域:
起点: 松本市中央1丁目530番地先（松本駅、松本駅前交差点、国道143号重複）
終点: 松本市南深志48番の15地先（深志二丁目交差点、国道143号重複・長野県道63号松本塩尻線交点）
実延長: 0.0 m（全線重複のため）

歴史

1920年（大正9年）4月1日：府県道松本停車場線として認定（松本市 - 松本停車場間）。
1954年（昭和29年）1月20日：松本停車場線の一部が主要地方道に指定。
1955年（昭和30年）2月3日：松本停車場を終点から起点へと変更。
1993年（平成5年）5月11日：建設省により、県道松本停車場線が主要地方道として再指定。

路線状況

重複区間: 国道143号・長野県道295号平田新橋線（松本市深志・松本駅前交差点 - 深志二丁目交差点）

地理

通過する自治体: 松本市

交差する道路

国道143号（長野県道295号平田新橋線重複）（松本市深志・松本駅前交差点、起点）
しらかば大通り（松本駅前交差点）
本町通り（深志二丁目交差点）
やまびこ国体道路
国道143号（長野県道63号松本塩尻線 重複）・長野県道295号平田新橋線（松本市深志・深志二丁目交差点、終点）

沿線施設

沿線には、以下のような施設があります。

深志神社
全久院
まつもと市民芸術館
松本市美術館
東京電力 松本電力所
中部電力パワーグリッド 松本営業所
松本秀峰中等教育学校
あがたの森公園

その他

以前は、通りから美ヶ原の王ヶ鼻が望めましたが、現在は高層建築物が増えたため、わずかに見える程度となっています。

関連項目

* 長野県の県道一覧

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