長野県道37号長野信濃線

概要

長野県道37号長野信濃線は、長野市若松町を起点とし、飯綱町を経由して信濃町柏原に至る、全長約25kmの主要地方道です。この路線は、長野市と飯綱町、信濃町を結ぶ重要な役割を担っています。国道18号が大きく東に迂回するのに対し、この県道はほぼ直線的に両市町を結ぶルートとなっています。しかし、途中には坂中峠のような山道も存在し、変化に富んだ道のりです。

長野市街地側の上松五差路から浅川東条交差点にかけては、市街地と住宅地を結ぶ幹線道路として機能し、特に通勤時間帯には交通量が多くなります。また、飯綱高原や戸隠方面へのアクセス道路としても利用されています。終点付近の小字名から「仁之倉線」とも呼ばれています。

ルートの特徴

長野市街地北部、国道406号と交わる若松町交差点を起点とし、長野西高校へ向かう上り坂（西高通り）を北上します。その後、善光寺の外周を通り、城山公園西交差点から再び北へ進路を変えます。箱清水、上松の住宅地を抜け、上松交差点（上松五差路）で市道長野大通り線・SBC通りと交差します。この区間は、善光寺への参拝客も多く、特に正月や御開帳などの時期には交通規制が敷かれることがあります。

上松五差路から湯谷小学校西交差点までは4車線道路となり、若槻・浅川地区と長野市街地を結ぶ幹線道路として利用されています。湯谷小学校西交差点から先は2車線道路に戻り、浅川東条交差点で浅川ループライン（県道506号）と分岐すると、いよいよ坂中峠への山道に入ります。ヘアピンカーブが連続する道ですが、坂中トンネルを中心としたバイパスにより改良されています。

坂中峠を越え飯綱町に入ると、道は比較的平坦になり、2車線の快走路が続きます。信濃ゴルフ倶楽部を過ぎると信濃町に入り、高原の田園地帯を一直線に進みます。仁之倉交差点で県道36号信濃信州新線に合流し、終点となります。県道36号を北東に進むと、黒姫駅や国道18号に接続します。

路線データ

起点：長野市若松町（若松町交差点 = 国道406号交点）
終点：上水内郡信濃町柏原（仁之倉交差点 = 長野県道36号信濃信州新線交点）
全長：25.0km

主要構造物

トンネル

坂中トンネル
場所：長野市坂中 - 上水内郡飯綱町地蔵久保
全長：1,390m
幅員：8.0m
開通：2001年11月16日
坂中峠の改良を目的としたバイパスの中心となるトンネル。開通により、平均走行速度の向上と交通量の増加をもたらし、地域経済にも貢献しています。

橋梁

浅川橋
場所：長野市上松五丁目 - 浅川東条
全長：15.5m
幅員：9.9m（車道2車線・片側歩道）
浅川に架かる橋梁です。
坂中1号橋・坂中2号橋
場所：長野市坂中
全長：150m（坂中1号橋）、88m（坂中2号橋）
幅員：8.0m（車道2車線・歩道なし）
坂中バイパスの一部を構成し、坂中トンネルに繋がる橋梁です。

沿革

1923年（大正12年）4月1日：府県道二之倉長野線として認定。
1971年（昭和46年）6月26日：主要地方道長野信濃線に指定。
2001年（平成13年）11月16日：坂中バイパスが開通。
2003年（平成15年）3月31日：起点から城山公園西交差点までの区域を変更。
2013年（平成25年）10月21日：坂中バイパス旧道のうち、飯綱町側が県道から除外。
2014年（平成26年）6月19日：坂中バイパス旧道のうち、長野市側が県道から除外。

別名

西高通り（若松町交差点 - 横沢町交差点）
仁之倉線（上松五差路 - 仁之倉交差点）

通過する自治体

長野県
長野市
上水内郡飯綱町
上水内郡信濃町

重複区間

長野県道399号長野豊野線（若松町交差点 - 桜枝町交差点）

交差・接続する道路

長野市

若松町交差点：国道406号
桜枝町交差点：長野県道399号長野豊野線
横沢町交差点：市道（展望道路）
善光寺北交差点：市道（桜坂）
上松交差点：市道（長野大通り線、SBC通り、展望道路）
湯谷小学校西交差点：市道（北部幹線）
浅川東条交差点：長野県道506号戸隠高原浅川線（浅川ループライン）

飯綱町

川上付近：長野県道366号野村上牟礼停車場線

信濃町

仁之倉交差点：長野県道36号信濃信州新線

沿道施設

信州大学教育学部
長野県長野西高等学校
善光寺
城山公園
長野県立美術館
長野清泉女学院高等学校
長野県長野高等学校
長野市立湯谷小学校
長野市立浅川小学校
* 信濃ゴルフ倶楽部

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