浅川ループライン

浅川ループライン

浅川ループラインは、長野県長野市の浅川東条交差点から飯綱高原スキー場前に至る道路の通称です。この道路は、長野県道506号戸隠高原浅川線と長野県道404号栃原北郷信濃線の一部を構成しています。

歴史的背景

浅川ループラインは、浅川ダム建設に伴う県道付替道路として建設されました。かつて長野市街地から飯綱高原・戸隠高原への主要アクセスルートは戸隠バードラインでしたが、地附山地すべり災害により一部区間が崩壊し、通行不能となりました。迂回路として利用されていた「七曲り」は、急峻なヘアピンカーブが続く険しい道であり、大型車の通行が困難でした。

1996年、全線2車線の浅川ループラインが開通し、2本のループ橋と2本のトンネルによって山を越えるルートが確保されました。これにより、1998年の長野オリンピックでは、飯綱高原スキー場へのアクセスが確保され、戸隠方面へのアクセスも大幅に改善されました。

ルートの特徴

浅川ループラインは、浅川・北浅川に沿って走り、長野市街地から飯綱高原・戸隠高原方面への主要ルートとして機能しています。特に、真光寺ループ橋と中曽根大橋は特徴的な構造で、運転中に景観を楽しむことができます。かつて「七曲り」を経由していた川中島バスの路線も、現在は浅川ループラインを経由するようになりました。

飯綱高原スキー場から先は、長野市道飯綱東山麓線（飯綱リゾートライン）を経て、大座法師池付近で戸隠バードラインに合流し、戸隠高原へと続いています。

主要構造物

真光寺ループ橋
長野市街地寄りに位置する巨大な@マーク形のループ橋です。360度回転が1箇所、ヘアピンカーブが2箇所あります。高低差、最大半径ともに約60mで、北端は八櫛トンネルに直結しています。
真光寺5号橋: 全長70.0m、幅員8.5m
真光寺4号橋: 全長32.0m、幅員9.2m
真光寺3号橋: 全長564.0m、幅員9.0m
真光寺2号橋: 全長61.0m、幅員8.0m
真光寺1号橋: 全長57.0m、幅員8.0m
中曽根大橋
飯綱高原寄りに位置する「の」の字形のループ橋です。270度回転しています。
全長：49.5m
八櫛トンネル
全長424.0m、幅員8.5mのトンネルで、真光寺ループ橋から直結しています。入口には「みじか〜いトンネル」という愛称が書かれた杭が立っています。
飯綱トンネル
全長1,006.0m、幅員7.0mのトンネルです。八櫛トンネルを出てすぐ先にあり、入口には「なが〜いトンネル」という愛称が書かれた杭が立っています。

沿革

1993年1[[2月14日]]：浅川ダム建設に伴う県道付替道路工事に着手
1996年1[[2月26日]]：浅川ループライン開通
1997年4月1日：旧長野県道403号飯綱高原浅川線が廃止され、長野県道506号戸隠高原浅川線の一部となる
1998年2月：長野オリンピック開催。ボブスレー・リュージュ会場「スパイラル」、フリースタイルスキー会場「飯綱高原スキー場」へのアクセスルートとして利用される

構成路線

長野県道506号戸隠高原浅川線
長野県道404号栃原北郷信濃線

交差する路線

浅川東条交差点（長野県道37号長野信濃線起点）
長野県道404号栃原北郷信濃線（長野市門沢付近）
長野県道404号栃原北郷信濃線（飯綱リゾートライン）（長野市富田付近終点）

沿道

八櫛神社（ブランド薬師）
浅川油田油井跡（日本初の石油会社設立の地）
浅川ダム
長野市ボブスレー・リュージュパーク（スパイラル）
飯綱高原スキー場

関連事項

* 浅川 ([[長野県)]]

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