長野県道506号戸隠高原浅川線
長野県道506号戸隠高原浅川線
長野県道506号戸隠高原浅川線は、長野県長野市戸隠を起点とし、飯綱高原を経由して同市浅川東条に至る県道です。この路線は、かつて有料道路であった戸隠バードラインの一部と、浅川ループラインという2つの主要な区間を組み合わせて構成されています。
概要
1997年、戸隠有料道路（戸隠バードライン）が無料開放された際、その一部が長野市道と長野県道に分割されました。この時に、旧上ヶ屋料金所付近から戸隠側の終点までの区間と、旧長野県道403号飯綱高原浅川線の区間が統合され、新たに県道506号として認定されました。この認定に伴い、旧県道403号は廃止されています。
旧県道403号の区間は、路線認定の前年に浅川ループラインとして改良・整備されており、長野市街地から飯綱高原・戸隠高原への主要アクセスルートとなっています。特に、長野市北郷（旧北郷バス停付近）から真光寺（浅川ループライン仙郷大橋下）までの旧道区間（約2.2km）も県道に指定されていますが、冬季（12月から3月）は閉鎖されます。
路線データ
主要構造物
- 延長: 42.0m
- 幅員: 8.4m（車道2車線、歩道なし）
- 北浅川支流に架かる橋梁
- - 北郷大橋（長野市北郷）
- 幅員: 8.0m（車道2車線、歩道なし）
- 飯綱トンネル手前の谷間に架かる橋梁
- 延長: 25.0m
- 幅員: 9.3m（車道2車線、歩道なし）
- 北浅川支流に架かる橋梁
- 延長: 122.0m
- 幅員: 10.3m（車道2車線、片側歩道）
- 浅川沿いの谷間に架かる橋梁
- - 湯谷大橋（長野市真光寺 - 上松五丁目）
- 幅員: 10.3m（車道2車線、片側歩道）
- 浅川に架かる橋梁
- - 東条橋（長野市上松五丁目 - 浅川東条）
- 幅員: 10.0m（車道2車線、片側歩道）
- 浅川に架かる橋梁
路線概況
本路線の特徴は、長野市街地から山間部へと続く、変化に富んだ道のりです。起点側である戸隠方面からではなく、終点側の長野市街地から路線を辿ると、まず長野県道37号長野信濃線から分岐し、浅川ダムの付替道路として整備された浅川ループラインに入ります。この区間では、真光寺ループ橋や中曽根大橋といった2つのループ橋で一気に高度を上げます。ループ橋やトンネルなど新しい構造物がある一方、全体的にはワインディングロードが続きます。
長野オリンピックのボブスレー・リュージュ会場であるスパイラルを過ぎると、多くの車両は飯綱高原スキー場を経由し、飯綱リゾートラインを通って戸隠バードラインに合流しますが、県道506号は長野県道404号栃原北郷信濃線と重複し、1.5車線幅の狭い道で高原の林間を進みます。その後、旧上ヶ屋料金所付近で戸隠バードラインに合流します。
戸隠バードライン区間に入ると、比較的直線的な快走路となり、高原の景色を楽しみながら走行できます。旧戸隠料金所（大久保）を過ぎると、沿道には蕎麦畑が広がり、蕎麦店も多く見られます。旧戸隠村の中心部入口である男鹿沢で、旧メインルートであった長野県道76号長野戸隠線と合流し、起点までは県道76号と約460mの重複区間となります。
沿革
- - 1996年（平成8年）12月26日: 浅川ループライン開通。
- - 1997年（平成9年）4月1日: 戸隠バードラインの無料開放に伴い、戸隠高原浅川線として認定。
- - 2012年（平成24年）12月17日: 区域変更。浅川ループラインに並行する旧道のうち、仙郷大橋以南（真光寺 - 上松五丁目）が県道の区域から外れる。
別名
重複区間
交差する道路
- - 長野県道36号信濃信州新線（起点）
- - 長野県道76号長野戸隠線
- - 長野市道（戸隠バードライン）
- - 長野県道404号栃原北郷信濃線
- - 長野市道（飯綱リゾートライン）
- - 長野県道37号長野信濃線（終点）
旧道
周辺
この県道は、長野市街地と戸隠・飯綱高原を結ぶ観光ルートとして重要な役割を果たしており、ドライブやツーリングで訪れる人々にも人気があります。四季折々の自然を感じられる道であり、訪れる時期によって異なる表情を見せてくれます。
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