関忠志 (ボートレーサー)

関忠志は、1950年11月18日生まれ、岡山県出身の元ボートレーサーです。1969年にデビューし、同期には淺香登、新開文夫らがいます。

関選手は、その卓越したインコース取りの技術から「インファイター」として知られていました。かつては、インコース奪取率が7割に迫るほどの「イン屋」であり、深い位置からでもスタートを決めることができるのが最大の武器でした。厳しいコース取りからのイン逃げは、関選手の代名詞と言えるでしょう。

晩年は、時代の流れとともにインコースを取り切ることが難しくなり、インコース進入率は3割程度まで低下しましたが、その代わりに2コースからの進入率が55.7％と大幅に上昇。インコースと2コースを合わせた進入率は85％を超えるほどでした。

1994年8月30日には、地元児島で開催された第40回モーターボート記念競走で、デビュー25年1ヶ月目にしてSG初制覇を達成しました。この勝利は、長年の努力が実を結んだ瞬間であり、関選手のキャリアにおけるハイライトの一つです。

その後も、2004年10月6日には津一般「第1回倉田栄一杯争奪安濃津賞」で高山秀則、林貢と共に優出し、初代覇者に輝きました。2005年6月12日には、平和島一般「ビクトリーチャンネルカップ」で全24場優勝を達成し、2014年3月14日にはBOAT RACE振興会より会長賞が授与されました。これらの実績が、関選手の卓越した能力と、長年の活躍を証明しています。

2008年6月8日の蒲郡一般「競艇マクールカップ」が、最後の優勝となりました。2015年5月19日には、三国一般「さつき第1戦」で西島義則、田村隆信と共に優出しましたが、これが最後の優出（1号艇1コース進入3着）となりました。

2015年8月28日、大村一般「チケットショップ長崎佐々開設記念レース」最終日7Rを逃げ切り、9436走目で史上23人目の通算2500勝を達成しました。この記録は、関選手の長年の努力と、レースに対する情熱の結晶と言えるでしょう。

2017年1月14日の浜名湖一般「サンケイスポーツ杯」初日6Rが最後の勝利（3号艇1コース進入から逃げ切り）となり、同28日の徳山一般「マンスリーBOATRACE杯争奪戦」最終日7R（6号艇1コース進入で3着）が最後の出走となりました。そして、同年2月1日限りで現役を引退しました。

引退後には、その長年の功績が認められ、ボートレース殿堂マイスター入りを果たしました。関忠志は、ボートレース界にその名を刻んだ偉大な選手の一人として、これからも語り継がれるでしょう。

獲得タイトル

* 1994年 - 第40回モーターボート記念競走（児島）

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