阿拉山口駅

阿拉山口駅の概要



阿拉山口駅（アラさんこうえき）は、中華人民共和国の新疆ウイグル自治区ボルタラ・モンゴル自治州に位置する重要な鉄道駅です。この駅は、アラタウ峠に近接しており、中国鉄路総公司に属するウルムチ鉄路局北疆鉄路公司が管理しています。徐々に重要性を増しているこの駅は、蘭新線の起点から2358.376km離れた地点にある北疆線の終点です。また、カザフスタンへの出入口としても機能し、中国西部における唯一の鉄道国際運輸の中心地という役割を担っています。

駅の構造



阿拉山口駅は、旅客用の単式ホームを1面持つ地上駅として設計されています。カザフスタンの鉄道では1520mmの広軌（ロシアゲージ）が用いられており、標準軌の中国鉄道と直接接続ができません。そのため、貨物は一定のところで積み替えが必要です。このため、広大な貨物ヤードと、貨物や輸送用コンテナの積み替え施設、車両基地が整備されています。駅は、隣接するカザフスタンのドストゥク駅と、標準軌と広軌の線路が単線で並列に結ばれています。

所属路線



阿拉山口駅は以下の2つの路線に接続しています。

利用状況



阿拉山口駅は旅客と貨物を取り扱う二等駅であり、2009年5月時点ではウルムチとの間に2往復の旅客列車が運行されています。また、ウルムチから阿拉山口を経由してカザフスタンのアルマトイ（阿拉木図）までの国際列車も運行されており、ここではドストゥク駅での台車交換が必要です。なお、ドストゥク駅とは時差が2時間あります。2006年には年間1300万トン以上の貨物がこの駅を通じて運ばれ、国境を越える貨物の量は年々増加しています。このため、阿拉山口駅は中国国内における鉄道での国際輸送輸出量で、2位を誇っています。また、阿拉山口税関は中国での陸路輸出量が最も多い地点として知られています。

駅周辺の施設



駅周辺には多くの施設が存在しており、農貿市場、阿拉山口鉄路大酒店、複数の銀行（中国銀行、中国工商銀行、中国農業銀行、中国建設銀行）、阿拉山口汽車站（バス停）、阿拉山口医院、石化賓館、及びその他の宿泊施設があります。これらの施設は、旅客や貨物を扱う上で非常に重要な位置を占めています。

歴史




隣接駅




このように、阿拉山口駅は中国とカザフスタンを結ぶ重要な交通の要所であり、地域経済や貿易においても大きな役割を果たしています。

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