阿部康雄

阿部 康雄（あべ やすお）

基本情報

生年月日: 1967年3月27日
出身地: 新潟県
競輪学校: 日本競輪学校第68期卒業

阿部康雄は、新潟県出身の元競輪選手であり、競輪界で数多くの記録を残してきました。1991年に競輪界にデビューし、その後の競技人生において着実に成績を残し、競技の枠を越えて引退後も多様な活動を行っています。

来歴

阿部康雄は新潟県立新潟商業高等学校でラグビー部に所属していました。彼は第62回全国高等学校ラグビーフットボール大会に参加した経験があるものの、試合には出場しませんでした。学校卒業後は会社員として働いていましたが、競輪場で素人脚自慢競走に参加した際のパフォーマンスが、転機となります。彼は競争で他の参加者を圧倒的に引き離して勝利を収め、その姿を見た同僚から競輪選手になることを勧められました。この後、彼は脱サラを決意し、競輪界へと足を踏み入れることとなりました。

1990年、阿部は師匠である原田則夫に師事し、日本競輪学校の第68期生として入学試験に合格します。当時、競輪学校の受験には年齢制限があり、受験資格は24歳未満でした。このため、阿部にとってこの試験が人生で唯一のチャンスとなりました。彼は見事に合格し、在校中には13位の成績を収め、卒業記念レースでは優勝を果たします。

1991年8月7日、彼は西武園競輪場でデビューを迎え、初勝利を手にしました。デビュー以降、彼はS級に昇格し、数々の大会で活躍しました。特に開設記念GIIIでは6回の優勝を誇り、2010年の佐世保記念では、当時絶好調だった長塚智広選手を抑えての勝利が印象的です。また、GIレースでも2回の決勝進出を果たし、GIIでも輝かしい成績を残しました。

選手生活の終焉

2014年6月から2018年12月まで、阿部は地元・新潟県の選手会支部長を務めていました。しかし、晩年には競走成績が低迷し、ついには代謝の対象となりました。2021年12月30日、立川[[競輪場]]での最終レースを経て、選手登録が消除されました。彼の通算成績は2555戦377勝、優勝は33回、その中には記念競輪での6回の優勝が含まれます。通算獲得賞金は約7億8694万円に達しました。

2022年9月23日には、引退セレモニーが弥彦[[競輪場]]で行われ、同じく引退した田中麻衣美選手と共に多くのファンに見送られました。

引退後の活動

引退後、阿部は弥彦競輪の公式YouTubeチャンネルに出演し、レース予想などの活動を展開しています。また、人気漫画「ギャンブルレーサー」の第120話では、主人公の関優勝が阿部について詳しく語っています。彼の競輪界での伝説は、今なお多くのファンに愛され続けています。

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