阿部正賀

阿部 正賀について

阿部 正賀（あべ まさよし）は、上総佐貫藩の第3代藩主として知られ、佐貫藩阿部家の4代目にあたります。彼は1746年4月24日に初代藩主である阿部正鎮の三男として生まれました。

正賀の誕生の背景には、父の厳しい家族事情がありました。すでに父は、彼の姉である於雄の婿として阿部宗家から正興を養子に迎えていたため、正賀は寛延3年（1750年）6月に正興の順養子として家督を継ぐこととなりました。1762年12月には、従五位下や駿河守への任官を果たし、名実ともに藩主の地位に就きました。しかしながら、藩主としての活動は短命でした。

正賀が大坂加番に任じられたのは、明和2年（1765年）のことでしたが、彼は持病を抱えており、特に足の痛みが常に彼の日常生活に影響を及ぼしていました。このため、藩政を執行することが困難で、療養のための湯治に多くの時間を割くこととなりました。病弱であった彼は、藩の発展にも貢献することができず、最終的には安永9年（1780年）10月21日に35歳でこの世を去りました。

正賀の後を継いだのは、養子の阿部正実でした。正実は、阿部正允の四男であり、家督を正式に受け継ぐことになりました。正賀の意志を受け継いだ正実は、藩を引き継ぎ、さらに発展させる役目を担っていくことになります。

系譜について

父母

• - 実父: 阿部正鎮
• - 養父: 阿部正興

正室、継室

• - 正室: 於只、証円院（松平近貞の娘）
• - 継室: お貞（内藤信興の娘）

養子、養女

• - 養子: 阿部正実（阿部正允の四男）
• - 養女: 織田長宇の正室（阿部正保の娘）

このように、阿部正賀は病弱ながらも藩主として重要な役割を果たした人物であり、彼の家系は佐貫藩において引き続き影響を与えました。正賀の短い生涯は、彼の家族や権力構造において特別な意味を持っています。

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