陸上自衛隊の師団等一覧

陸上自衛隊の師団等一覧

この一覧は、陸上自衛隊の師団、旅団、および団の変遷をまとめたものです。各部隊の設立から、改編、再編、そして現在の体制に至るまでの歴史を詳細に記述します。

師団・旅団

陸上自衛隊の部隊は、師団と旅団に大別されます。当初、師団として編成された部隊が、後に旅団へと改編される例も見られます。特に、第5師団は旅団に格下げされましたが、それ以外の10未満の番号を持つ旅団は、当初から存在しませんでした。また、第14旅団と第15旅団は、番号付き混成団から改編されたものです。

沿革

1962年、陸上自衛隊は多くの師団を新設しました。1月には、第1師団、第2師団、第3師団、第5師団、第10師団、第11師団、第12師団、第13師団が編成されました。8月には、第4師団、第6師団、第7師団、第8師団、第9師団が編成されました。これらの師団は、甲師団または乙師団として編成され、それぞれ異なる役割を担っていました。

1970年代に入ると、師団の改編が進められました。第3師団、第6師団、第13師団は甲師団に改編され、1973年には第1混成団が編成されました。

1980年代には、第7師団が機甲師団に改編され、第8師団が甲師団に改編されました。また、第2混成団が編成され、師団の近代化も始まりました。

1990年代には、多くの師団が近代化改編を実施しました。第1師団から第13師団まで、段階的に近代化が進められました。

2000年代に入ると、旅団への改編が進みました。第13師団、第12師団、第5師団が旅団に改編され、師団の再編が加速しました。また、師団の役割も変化し、政経中枢師団、沿岸配備型師団、戦略機動師団など、新たな任務に対応する部隊が登場しました。

2010年代以降は、即応近代化師団、総合近代化師団への改編が進みました。第1師団から第10師団までが、それぞれの役割に合わせて改編され、機動師団、機動旅団への改編も進んでいます。

2020年代には、地域配備師団への改編が進み、各部隊はそれぞれの地域特性に応じた任務を担うようになりました。

方面混成団

方面混成団は、北部、東北、東部、中部、西部の各方面に配置され、方面隊の隷下に属し、後方支援や地域防衛を担っています。

特科団・高射特科団

特科団は、第1特科団と第2特科団があり、射撃支援を行います。高射特科団は、第1高射特科団と第2高射特科団があり、対空戦闘を行います。

施設団

施設団は、第1施設団から第5施設団まであり、陣地構築や道路整備などの施設作業を行います。

その他の団

陸上総隊、水陸機動団、第1空挺団、第1ヘリコプター団、システム通信団、富士教導団、陸上自衛隊開発実験団などがあります。

まとめ

陸上自衛隊の部隊は、時代とともに変化を遂げてきました。師団から旅団への改編、近代化改編、機動化、そして地域配備へのシフトは、日本の安全保障環境の変化に対応するためのものです。この一覧を通じて、陸上自衛隊の組織構造と歴史的変遷を理解することで、より深く陸上自衛隊を理解することができるでしょう。

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