雄物川町

雄物川町の概要

雄物川町（おものがわちょう）は、秋田県横手市に位置する地区です。2020年の国勢調査によると、人口は8279人です。この地域は、2005年に市町村合併により横手市に組み込まれた以前の平鹿郡雄物川町の区域をそのまま引き継いでいます。町は雄物川町会塚、雄物川町今宿、雄物川町薄井など、全17の大字から構成されています。

地理と交通

雄物川町は横手市の南西部に位置しており、南側には国道107号が横断しています。また、町の名称の由来となった一級河川「雄物川」が南北に流れています。この河川の下には「雄物川河川公園」があり、国土交通省による評価で最高ランクを獲得するなど、地域の自然環境が大切にされています。

町の中心地には、横手市役所雄物川庁舎や横手市立雄物川小学校、また図書館や体育館などの公共施設が集中しています。周囲には平鹿地域、由利本荘市、大森町および雄勝郡羽後町などが接しています。

交通面では、雄物川町内に鉄道駅は存在しませんが、最寄りの横手駅までのアクセスは便利です。過去には羽後交通の横荘線がありましたが、1971年に廃止されています。道路においては、国道107号や主要地方道として秋田県道13号、36号、48号が通っており、地域の交通網を支えています。

歴史

雄物川町の歴史は、1955年に始まります。この年、平鹿郡沼館町、里見村、福地村、および雄勝郡明治村の一部が合併し、平鹿郡雄物川町が誕生しました。1967年には町の木が指定され、1985年には町民憲章が制定されるなど、地域の文化やアイデンティティが醸成されてきました。

1990年には町の花と鳥も選ばれ、2005年には横手市と合併したことにより雄物川町は廃止されましたが、地域の伝統や歴史は今も受け継がれています。特に、非核平和の町を宣言した1987年の取り組みは、地域住民の意識の高さを示しています。

教育と文化

教育機関としては、秋田県立雄物川高等学校が存在します。中学校はかつて雄物川中学校が存在したものの、2012年には横手市立横手明峰中学校に統合されました。また、小学校には横手市立雄物川小学校があり、地域の教育の中核を担っています。

観光名所としては、沼柵跡や雄物川郷土資料館、さらには雄物川温泉が人気です。また、地元の歴史や文化を知るための施設も整備されています。著名な出身者には、バレーボール選手の宇佐美大輔や、映画監督の佐々木康など、多彩な人たちが名を連ねています。

まとめ

雄物川町地区は、その自然美と歴史的価値が評価されており、地域住民の強い絆が感じられるところです。今後も地域の発展と文化の保存に努めながら、観光振興や地域活性化につなげていくことが期待されています。

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