雫石駅について
雫石駅(しずくいしえき)は、
岩手県岩手郡に位置するJR東日本の
田沢湖線上の駅です。この駅は、秋田
新幹線の停車駅でもあり、特に「こまち」がこの駅に停車します。また、盛岡から発着する普通
列車の約半数が雫石駅で折り返しを行ないます。このことから、雫石駅は単なる通過駅以上の存在で、地域の交通ハブになっています。駅は町の中心部に位置しており、地元住民や観光客にとってアクセスしやすい場所にあります。
歴史
雫石駅の歴史は
1921年に遡ります。この年の
6月25日、当駅は
鉄道省によって
盛岡駅からの橋場軽便線の
終着駅として開設されました。翌年には橋場駅への延伸が行われ、途中駅となります。
1944年には戦時中の影響で隣接区間が休止となり、再度の
終着駅となったこともありますが、
1966年には
田沢湖線に編入され、現在の形が確立されます。
さらに、
1987年の
国鉄分割民営化によってJR東日本の駅となり、1997年には現駅舎と自由通路が完成しました。駅の近代化はその後も続き、
2020年からは
新幹線のeチケットサービスが開始され、また2021年には「
タッチでGo![[新幹線]]」サービスの導入も行われました。
駅の構造
雫石駅は、単式ホーム1面と島式ホーム1面を持つ、
地上駅です。全体で2面3線の構造を有し、
橋上駅舎が設置されています。秋田
新幹線は基本的に1番線に停車し、対向
列車との行き違いがある場合、下り
列車は2番線を使用します。
田沢湖線の普通
列車は主に2・3番線から発車しますが、1番線から発車する
列車もあります。
2018年からは業務が委託化され、
盛岡駅が管理しています。
駅には、簡易
Suica改札機やQRコードを活用した改札機が設置され、利便性が高められています。駅の1階には観光案内所や食堂、2階には駅事務室や
自動券売機、
待合室など、利用者に配慮した多機能な施設が整っています。また、自由通路を通じて南北がつながっているため、利便性も良好です。
利用状況
JR東日本によると、2023年度の雫石駅の1日平均乗車人員は452人です。近年の利用状況はやや変動がありますが、駅は地域の交通インフラとして重要な役割を果たしています。
駅周辺の魅力
雫石駅は「宮沢賢治をテーマとしたファンタジックな駅」としても知られ、
東北の駅百選に選定されています。駅周辺には観光スポットも多く、デマンドバス「えねっこバス」が町内を運行しているため、便利に移動することができます。周囲の自然や文化遺産も楽しむことができるため、観光客にも人気の場所です。
この駅は、単に交通の要所であるだけでなく、地域の歴史や文化を体感できる地点でもあるのです。雫石駅を訪れれば、岩手の魅力に触れることができるでしょう。