青山峠

碧山峠

碧山峠（あおやまとうげ）は、三重県津市と伊賀市の間、布引山地（青山高原）の中央部に位置する峠です。古くから初瀬街道の一部として重要な役割を担ってきました。

概要

初瀬街道は、大和から伊勢神宮へと続く参拝道として、奈良時代から利用されていました。特に江戸時代中期以降は、多くの人々がこの道を通って伊勢神宮を目指しました。しかし、明治時代に参宮鉄道や関西鉄道が開通すると、徒歩での通行は大幅に減少しました。現在、峠を越えるのは三重県道512号青山高原公園線で、その地下には国道165号がトンネルで貫通しています。

歴史

奈良時代: 伊勢神宮への参拝道として利用され始めました。
1876年: 伊勢暴動の一揆隊が峠を越えて伊賀へ侵入しました。当時の社会情勢を反映する出来事です。
1953年: 峠を通る初瀬街道が二級国道165号に指定されました。これにより、道路としての重要性が増しました。
1965年: 一般国道165号線に昇格しました。現代の交通網において、重要な役割を担っています。

各種データ

分水嶺

碧山峠は分水嶺でもあり、東側は垣内川、雲出川を経て伊勢湾に注ぎ、西側は二俣川、青山川、木津川、淀川を経て大阪湾に注ぎます。この地形的な特徴が、地域の水系を分けています。

峠近くの名所・旧跡、観光地

メナード青山リゾート: 美しい自然の中でリラックスできる総合リゾート施設。
青山高原: 広大な高原で、ハイキングや自然観察が楽しめます。
青山高原ウインドファーム: 風力発電の風車が立ち並ぶ、壮大な景観が魅力。
猪の倉温泉: 秘境の温泉として知られ、静かな環境で湯治を楽しめます。
榊原温泉: 歴史ある温泉地で、多くの観光客が訪れます。
東青山四季のさと: 四季折々の自然が楽しめる施設。
青山高原保健休養地: 健康増進を目的とした施設で、自然の中でリフレッシュできます。
布引の滝: 迫力のある滝で、自然の美しさを感じられます。

脚注

参考文献

大江志乃夫『明治国家の成立－天皇制成立史研究－』ミネルヴァ書房、昭和34年11月25日

関連項目

津市
伊賀市
国道163号
日本の峠一覧
新青山トンネル: 近鉄大阪線にあるトンネルで、青山峠を貫通しています。

碧山峠は、歴史と自然が豊かな場所であり、訪れる人々に様々な楽しみを提供しています。古くからの街道としての歴史、美しい自然景観、そして周辺の観光地など、多くの魅力が詰まっています。

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