青島亜熱帯植物園

青島亜熱帯植物園

宮崎県宮崎市青島にある青島亜熱帯植物園は、亜熱帯植物を専門とする植物園です。愛称は「宮交ボタニックガーデン青島」で親しまれています。この植物園は、対岸の青島に自生する貴重な亜熱帯性植物群落の保護と研究を目的として設立されました。

概要

1965年4月に開設、1967年6月に開園した青島亜熱帯植物園は、設立当初、青島に自生するビロウなどの亜熱帯植物の保護と学術研究の拠点としての役割を担っていました。特に、北半球最北のヤシ科植物群生地である青島の亜熱帯性植物群落は、その重要な研究対象でした。

開園から間もない1965年10月には、シンガポール植物園と姉妹植物園提携を結び、半世紀以上にわたり技術交流や植物の交換を行っています。園内では、青島自生の植物だけでなく、シンガポール植物園やブラジル、アルゼンチンなどから譲り受けた亜熱帯植物も観賞できます。

開園から50年が経過し、施設の老朽化と耐震性の問題から、2016年3月に大幅なリニューアルが行われました。リニューアルに伴いネーミングライツが導入され、同年4月より現在の愛称「宮交ボタニックガーデン青島」となりました。

植物

園内は外苑、大温室、熱帯果樹温室の3つのエリアに分かれています。

外苑：約150種8,000本の植物が植栽されています。青島に自生する10種類のヤシ科植物、県の木であるフェニックス、県の花であるハマユウ、ランタナ、ハイビスカスなどが楽しめます。
大温室：約186種1,500本の植物が栽培されています。特に、16品種のブーゲンビリアや世界三大花木であるカエンボク、ホウオウボクは必見です。
熱帯果樹温室：約26種83本の植物が栽培されており、マンゴーやパパイアなど、南国ならではの果樹を観察できます。

沿革

1965年4月：植物園開設
1965年10月：シンガポール植物園と姉妹植物園提携
1967年1月：大温室完成
1967年6月：開園
1977年8月：熱帯果樹室増設
2016年3月：施設全体と大温室リニューアル
2016年4月：愛称が「宮交ボタニックガーデン青島」となる
2019年3月：熱帯果樹温室リニューアル

施設情報

開園時間：午前8時30分～午後5時
大温室：午前9時～午後5時（毎週火曜日休館、祝日を除く）
熱帯果樹温室：午前9時～午後5時（毎週水曜日休館、祝日を除く）
パラボラチョカフェ：午前10時～午後5時（定休日なし）
学習室貸出し：午前9時～午後5時（12月29日～12月31日休業）

入園料：無料



青島亜熱帯植物園は、亜熱帯植物の多様性を身近に感じられる場所です。リニューアルされた施設で、より快適に植物観察を楽しめます。園内はバリアフリー対応がされており、車椅子の方やベビーカーを利用する方も安心して利用できます。また、学習室では、植物に関する様々なイベントや講座が開催されています。植物好きの方はもちろん、家族連れでも楽しめるスポットです。

外部リンク

公式ウェブサイト

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