青木和夫

青木 和夫について

青木 和夫（あおき かずお）は、1926年5月31日に東京で生まれ、2009年8月15日に他界した日本の著名な歴史学者です。彼の専門分野は日本古代史であり、お茶の水女子大学の名誉教授として広く知られています。彼の学問的な業績は、多くの後進に影響を与え、日本の歴史研究において貴重な資源となっています。

学歴とキャリア

青木は東京大学の文学部国史学科に入学し、そこで石母田正教授の指導を受けながら学びました。大学卒業後、彼はお茶の水女子大学に教授として迎えられ、そこで長年にわたり教鞭を取ってきました。1989年には定年退官し、その後は名誉教授の地位を保持しました。退官後は放送大学でも教授として活動を続け、歴史学における教育に尽力しました。

受賞歴

青木は彼の著作『日本律令国家論考』により、1993年には角川源義賞を受賞しました。この受賞は彼の学術的な貢献を評価するもので、特に日本古代史における彼の研究が高く評価された結果です。

家族について

青木の家族にも学問を志した者がいます。息子の青木敦は、中国史の研究者であり、青山学院大学で教授を務めています。これにより、青木家は日本の歴史研究において重要な役割を果たしているといえるでしょう。

主な著作と編著

青木は多くの著作と共編著を重要文献として残しています。彼が校注に加わった著作としては、以下のものがあります。

• - 『古事記』（日本思想大系 1、岩波書店、1982年）
• - 『続日本紀』（新日本古典文学大系、岩波書店、1989年-1998年）
• - 『日本古代史』（放送大学、1992年）
• - 『日本の古代』（吉田孝共編著、放送大学、1996年）
• - 『藤原鎌足とその時代 大化改新をめぐって』（田辺昭三共編、吉川弘文館、1997年）
• - 『多賀城と古代東北 古代を考える』（岡田茂弘共編、吉川弘文館、2006年）

また、彼を祝い、記念する論集として『日本古代の政治と文化』が1987年に吉川弘文館から刊行されました。このように、青木はその学識を基に多くの重要な著作を残し、日本古代史の発展に寄与しました。

総括

青木和夫は、戦後の日本の歴史学界において重要な役割を果たしてきた学者です。彼の研究は、古代から近代までの視点を提供し、日本史の理解を深める一助となっています。教育者としての彼の姿勢と研究者としての業績は、今後も多くの学生や研究者に受け継がれていくことでしょう。

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